整形手術によって顔面を全く別人のものと変えた主人公繰り広げる復讐劇が描かれる

『RRR』(22)、『ランガスタラム』(18)のラーム・チャランのヒット作『ザ・フェイス』の日本語字幕版が2月23日(金・祝)より公開されることが決定。このたび、本作のポスタービジュアル、予告編、場面写真が解禁となった。 【写真を見る】過激でバイオレンスなアクションが展開 本作は、2007年に俳優としてデビューしたチャランの主演第7作目にあたるアクション映画。ブロックバスターとなった『マガディーラ勇者転生』(09)によってその存在感を示したのちに、様々な試行錯誤を経たチャランが到達した娯楽性の強いアクション映画路線の成功作の一つだ。 整形手術によって顔面を全く別人のものと変えた主人公が復讐のために闘うという奇想天外なストーリーは、ニコラス・ケイジ主演のハリウッド作品『フェイス/オフ』(97)からインスピレーションを受けている。インドならではの味付け、テルグ語映画特有のこってりとした味わいが見ごたえ充分の作品。過激なバイオレンスアクション、脱力のお笑い、セクシーなダンスなどが幾層にも重なる作劇で『RRR』のその次を求める映画ファンにうってつけのものとなっている。 何本もの映画作品をひとつに詰め込んだようなサービス精神あふれる作品で、見どころも数多く存在するが、なかでも特筆すべきは「フリーダム」を始めとした劇中歌で踊るチャランの華麗なステップ。また、実生活ではチャランの従兄に当たり、昨年秋上映の主演作『プシュパ覚醒』(21)により知名度を上げたアッル・アルジュンの拡大カメオ出演も注目。さらに、『バードシャーテルグの皇帝』(13)のカージャル・アガルワール、『ロボット2.0』(18)のエイミー・ジャクソンら、豪華キャストが共演している。 アーンドラ・プラデーシュ州のヴァイザーグを舞台に展開されるアクション劇。寒さを吹き払うホットな一作をぜひ劇場で楽しんでほしい。 文/鈴木レイヤ