ついに偉大な兄と同じ舞台へ! 脇本勇希が地元記念決勝進出「兄弟連係は目標の1つだった」/福井競輪G3
福井記念「開設74周年記念・不死鳥杯(G3)」は22日、3日目を終えた。S級準決勝(10R)を走り終えて1着、地元記念で決勝進出を決めた脇本勇希(25歳・福井=115期)に話を聞いた。 同門で同級生の岸田剛がメイチの逃げ。その気持ちと頑張りに、脇本勇希はしっかりと応えてみせた。 「相手も強い中、1着はすごく嬉しい。作戦? (岸田剛は)僕じゃなく、違う“脇本”に色々と作戦については言われたんじゃないですか(笑)。僕は(緊張で)震えているだけでしたから」とはにかむ。 レースをふり返り「岸田君が良いところで駆けてくれたし、別戦が早めに来るのを警戒。横に並んでいるのが見えて、自分の中では早かったけど踏ませてもらった。山田さんが中団にいるのは展開的に想定していたし、前に出るのにも脚を使って、あとは直線勝負で力一杯、目一杯、踏んで出し切ろうと。記念の決勝は前橋以来2回目、地元記念でもかなうとは」と喜びを口にした。
ずっと兄であり、師匠である雄太を追いかけてきた。そして、ついに同じ舞台に並ぶ。 「兄弟連係は地元記念かGIの決勝でしかできないこと。目標の1つとして“兄弟連係”は自分の中にはあった。今の実力じゃ、どの位置を任せてもらえるか分からないけど、自分は与えられたところで頑張りたい」 決勝メンバーが出揃い、話し合いが行われると「近畿は5人、このメンバーだし僕が前でやった方が良いと思う。脚だけは引っ張らないように、自力で頑張ります」と偉大な兄の前で成長した姿を見せたい。(アオケイ・八角記者)