オートバックスが特定小型原付の電動キックボードと電動バイクの販売を開始、試乗も可能
取り扱う3モデルのプロフィール
2024年2月1日、カー用品店大手のオートバックスは免許不要の特定小型原付(特定小型原動機付自転車)の取り扱いを開始した。電動キックボード型の「Meister F(FUGU INNOVATIONS JAPAN製)」、「KS6 PRO(YADEA製)」、電動バイクの「Fiido Q1S(SWALLOW製)」の計3モデルが販売される。 【写真】オートバックスが販売を開始した特定小型原付3モデルを詳しく見る ●FUGU INNOVATIONS JAPAN「Meister F」 税込7万9800円(税込み)というリーズナブルな価格と合わせ、キャリーバッグやフロントバッグ、ヘルメット等オプションパーツも豊富に用意されており、日常の足としてちょうどいい、使い勝手のいい商品に仕上げられた電動キックボード。 特定小型原付への搭載義務のないバックミラーを装備し、安全性にも配慮していることがわかる。電動キックボードには走行中に後ろを見ようとすると体勢を崩しやすいという弱点があるが、このモデルであれば走行中にバックミラーで後続車の様子を確認できるので安心して乗ることができる。 【主要諸元 Meister F】 全長×全幅×全高:1140×590×1430mm (折りたたみ時):1230×590×500mm 重量:16.5kg 耐荷重:90kg 歩道走行モード対応:あり モーター:250W 航続距離:30km 充電時間:5.5時間 タイヤサイズ:8.5インチ 防水性能:- 本体価格:7万9800円 ●YADEA「KS6 PRO」 「KS6 PRO」は、もともと一般原付規格で売られている「KS5 PRO」を、2023年7月に新設された”免許不要の電動キックボード”規格である「特定小型原付」の基準に合わせて、細かいスペックや装備を調整したモデルだ。 一般原付モデル同様、ブレーキは前輪にドラムブレーキと後輪にディスクブレーキ+電子ブレーキを搭載し、後輪には回生ブレーキ機構を備えている点が大きな特徴だ。このシステムによってエネルギーを回収し、航続距離を伸ばすことができる。カタログスペックの航続距離は60kmとなっている。 また、10インチタイヤの採用とフロントサスペンションの搭載により、比較的安定した走行が可能で、高強度アルミフレーム使用で耐荷重は110kg、防水レベルはIPX4仕様となるため、雨天時の使用は厳しいがちょっと水がかかってしまう程度なら問題ないようだ。 ちなみに、500Wモーターにより登坂能力15度を確保されているため、前述の回生ブレーキ機構と合わせ、ちょっとした街乗りから坂道まで、幅広い用途に使えるモデルといえるだろう。 【主要諸元 YADEA KS6 PRO】 全長×全幅×全高:1192×520×1258mm (折りたたみ時):1192×520×604mm 重量:22kg 耐荷重:110kg ブレーキ:前輪ドラムブレーキ、後輪ディスク+電動ブレーキ 歩道走行モード対応:あり バッテリー:リチウムイオン(36V・15.6Ah) モーター:500W 航続距離:60km 充電時間:8~9時間 タイヤサイズ:10インチ 防水性能:IPX4 本体価格:19万8000円 ●SWALLOW「Fiido Q1S」 特定小型原付に多い電動キックボードタイプでは、立って乗る関係で安全のために人力である程度の速度に達しないと走行できないものがほとんどだが、Fiido Q1Sは電動バイクなのでスロットルをひねるだけで走行が可能だ。 体重65kgの人が乗車した場合、最大11度(20%)の坂を登れるモーターを装備しており、クルーズコントロール機能を標準装備しているので、手足の両方に負担の少ないモビリティとなっている。 また、スクータークラスのサドルと12インチタイヤを採用したことで快適に乗車でき、折りたたみが可能なので室内での保管や車載してのツーリングなど幅広い用途に使用できる汎用性を持つ。 車体中央に取り付けられたバスケットはA4サイズの荷物が入るのでデイリーユースにも役立つほか、完成品状態で出荷されるためユーザーによる組み立てが不要で、すぐ乗れる点などこの手の電動モビリティとしてはユーザー目線で考えられた商品といえるだろう。 【主要諸元 SWALLOW Fiido Q1S】 全長×全幅×全高:1150×600×1000mm (折りたたみ時):1150×350×700mm 重量:18.4kg 耐荷重:150kg ブレーキ:ディスクブレーキ 歩道走行モード対応:× バッテリー:リチウムイオン(36V・10.4Ah) モーター:250W 航続距離:35km 充電時間:5~6時間 タイヤサイズ:12インチ 防水性能:IP34 本体価格:18万9800円
取り扱い全店で試乗が可能
今回取り扱いが開始されたのは、いずれも16歳以上なら免許不要で運転可能な「特定小型原付付」区分のモビリティであり、電動キックボード型が2車種、電動バイク型が1車種となる。 全モデルとも、国交省制定の特定小型原付の審査制度「性能等確認」の適合モデルであるため、安心して利用できるのも嬉しいポイントといえるだろう。店舗にて試乗も行えるようなので、気になるモデルがある人は実際に乗ってみるといいだろう。