9月29日放送の『新婚さんいらっしゃい！』より

　9月29日放送の『新婚さんいらっしゃい！』（ABCテレビ・テレビ朝日系／毎週日曜12時55分放送）で、番組名物コーナー「ペアマッチ」が16年ぶりに復活する。 【写真】懐かしのペアマッチ、番組開始当初の“サイズ感”にも注目 　今年で番組開始から53年を迎えた本番組。これまでに5000組以上のご夫婦が出演してきた。9月29日の放送では、遡ること約50年前、かつて「新婚さん」として番組に出演したご夫婦2組が「金婚さん」として登場。題して「金婚さんいらっしゃい！」。 　当時カットされてしまった裏話や、出場後人生観が変わったエピソードなど、貴重な番組音声を交えて盛りだくさんでお届け。さらに、番組の前MCを務めた桂文枝師匠からご夫婦に向けたメッセージも。また、全国民が憧れた夢のハワイ旅行や高級家電が当たるパネルゲーム「ペアマッチ」、そして番組名物のYesNo枕も金婚さん・ゴールデンバージョンとなって復活する。 　ペアマッチとは、1971年の番組開始当初から2008年まで行われていたハワイ旅行や豪華賞品をかけた4×4の16枚のパネル絵合わせゲーム。当時の番組には毎回ご夫婦が2組ずつ出場していて、前半はトーク、後半はこのペアマッチを行っていた。ペアマッチでは、まず筒に入った2本の棒をそれぞれのご夫婦が引き、先端にハートのついた棒を引いた方が先攻に。16枚のパネルには8種類の賞品が2枚ずつ描かれており、それぞれのご夫婦が順番に2枚のパネルを指定し、同じパネルだったらその賞品をゲットできる。 　今回使用するペアマッチマシーンは、実際に16年前まで使用されていたもの。実は、このペアマッチマシーンは2代目で、テレビ地上波放送のHD化に伴い、2006年に満を持して投入されたハイスペックマシーンだ。約30年間稼働した初代マシーンが持つ機能を引き継ぎつつ、パネル画面をHD比率に変更、全国各地での公開収録もあったため16枚の画面を8分割して運搬・保管が可能という、機械工作、電気駆動、電飾関係の職人さんたちの知恵と工夫が詰まったものだった。 　2008年に、夫婦のトークの時間をもっと長くとりたいという理由で、「ペアマッチ」コーナーをなくし、新たに「ラブキャッチ」を始めたことにより、この2代目マシーンの稼働期間はわずか2年ほどの短命に終わってしまった。しかし、さすがに廃棄するのは忍びなく、「また何かスペシャルで使う機会もあるだろう…」とABCテレビ美術班が美術倉庫で保管していたが、気が付けば16年もの長い眠りについていた。 　そして今回、復活に伴い、16年ぶりに倉庫から運び出し、組み立て～通電～動作確認の一連の作業を行ったが、最初は少しパネル回転のズレがあったものの、アジャストして完璧に仕上がった。『新婚さん』の現在の美術担当もペアマッチマシーンの実物を見たことがなく、現在の大道具や小道具の若手スタッフたちも「ペアマッチ」コーナーを知らない世代になっている。 　ペアマッチに使われていた賞品の変遷にも、時代が表れている。1980年頃は当時爆発的な人気を誇った50ccスクーター「ホンダ タクト」が、その後の時代は「ハイビジョンTV」や「電動アシスト自転車」などが賞品に。当時はバラエティ番組の賞品で当たる電化製品や海外旅行が憧れの存在だった。果たして、2024年のペアマッチでは、どんな賞品が？　50年の時を超え、ご夫婦は希望の賞品ゲットとなるのか。 　『新婚さんいらっしゃい！』は、ABCテレビ・テレビ朝日系にて毎週日曜12時55分放送。