450台以上の試作車と350万km以上の走行テスト「この車から、クルマが変わります」トヨタが挑んだ世界レベルの高性能サルーン
【1994年式 トヨタ セルシオ C仕様】 ひとつの車種にほれ込んで複数台所有する人は、本誌に登場するオーナーや読者なら、さほど珍しいことではない。オーナーもそのひとりで、2台の極上10系セルシオのほかに部品取り車を確保しつつ、さらにもう一台作り上げようとしている生粋のマニアだ。 【画像19枚】トヨタ50年の歴史を超えたプレステージサルーンの極み。取材車両はオプションのコーナーセンサーも装備。センサーは四隅ではなく左側前後だけの設定だった。また、前期はバンパー上に設置されていたが、後期では埋め込み式に変更された。 オーナーそこまで引きつける10系セルシオは、1989年10月にデビュー。「この車から、クルマが変わります」というキャッチコピーを掲げ、トヨタ50年の歴史のなかで培った技術を惜しみなく注入。6年におよぶ歳月と約1400名のエンジニア、450台以上の試作車と350万km以上の走行テストという、とてつもない開発期間と費用、マンパワーを駆使し、世界レベルの高性能サルーンを誕生させた。 主要諸元 Specifications 1994年式 トヨタ セルシオ C仕様(UCF11) 全長×全幅×全高(mm) 4995×1830×1410 ホイールベース(mm) 2815 トレッド(mm) 1565(前後とも) 車両重量(kg) 1790 エンジン型式 1UZ-FE型 エンジン種類 V型8気筒DOHC 総排気量(cc) 3968 ボア×ストローク(mm) 87.5×82.5 圧縮比10.0:1 最高出力(ps/rpm) 260/5400 最大トルク(kg-m/rpm) 36.0/4600 変速比 1速2.531/2速1.531/3速1.000/ 4速0.705/後退1.880 最終減速比 3.916 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも) ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも) タイヤ 225/60R16(前後とも) 発売当時価格 580万円 初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部