柳家さん喬、創立100周年落語協会の新会長に就任「身が引き締まる思い」
今年創立100周年を迎えた落語協会の新会長に柳家さん喬(75)が就任することが26日、発表された。同日に開催された落語協会定時社員総会で決まった。 以下、発表された人事 会長:柳家さん喬 理事:柳家小さん、金原亭馬生、林家正蔵、橘家圓太郎、五明樓玉の輔、林家たい平、柳家喬太郎、入船亭扇辰、林家彦いち、古今亭菊之丞、柳家三三、春風亭一之輔、宝井琴調、立花家橘之助、江戸家猫八 監事:三遊亭吉窓、平川茂(外部) 副会長、常任理事は後日の理事会で決定するという。 さん喬は「落語協会会長と言う重責をお受けして、その責任の重さに身が引き締まる思いで御座います。皆様のご期待に添える様に老体に鞭打ち、務めさせて頂く所存でございます」と決意表明。「我が落語協会は創立100年の節目を迎えました。寄席やその他でも、その記念を反映する催しなどもさせて頂いております」と伝え、「今落語界は大きな転機を迎えております。何百年の間に先人が創り上げ、築いてきてくださった、落語と言う文化はその時代、その時代の噺家によって作り変えられたり、まるで新しい形の落語が出現したりして、落語の世界を活性して来ました。今まさに、同様なことが起きていると思います、そんな動きがある現在こそ。上下の壁を砕き後世の為に何を残せるかを考え、互に手を携えていく事が大事だと思います」と呼びかけた。 さん喬は1967年4月、五代目柳家小さんに入門し、前座名「小稲」を名乗る。72年4月、二つ目に昇進して柳家さん喬と改名。81年3月、真打昇進。2001年10月から理事付役員、06年6月から常任理事を務めた。