「人ごとではないですよと伝えたい」…顧客訪問中のかんぽ生命社員が不審電話に遭遇、被害防ぐ
特殊詐欺の被害を防いだとして、大阪府警泉佐野署は、かんぽ生命保険の社員で泉佐野郵便局に勤務する村上健一さん(33)に感謝状を贈った。
同署などによると、村上さんが7月下旬、同府熊取町の70歳代の女性を訪問し、生命保険の説明中に女性宅に電話があった。関東圏の市外局番からの電話で、女性は「振り込みに行かないといけない」「ATMに着いたら、どこに電話したらいいのか」などとやり取りしていたという。不審に思った村上さんが尋ねると、女性が「役場からの電話で『医療費の還付がある』と言われた。ATMで手続きをしないといけない」などと答えたため、詐欺と判断して同署に通報した。
同署で9月12日、酒本和郎署長が感謝状を贈呈。村上さんは「今回の経験を『人ごとではないですよ』とお客様に伝え、犯罪に巻き込まれる方が少なくなってほしい」と笑顔で語った。