おやつやトッピングはどこまでOK?愛犬へのフードの与え方
食べ物は健康に直結します。ときにはトッピングをして、愛犬が食事を楽しめるよう工夫している飼い主さんもいるのではないでしょうか。今回はトッピングの仕方やおやつとのバランスなど、フードの与え方に関する疑問について、獣医師の左向敏紀先生に教えていただきました。 【写真】ドッグフードを手からもらうシー・ズー
Q. 食べないときはトッピングしてもよい?
A. OK!ただし、1日まったく食べないときはすぐに受診して 夏バテなどで一時的に食欲がなくなることもあるので、そのときに嗜好性の高いものをトッピングして食べさせるのはよい方法です。ただし、丸1日フードもおやつも食べないときは病気の可能性も。早めに受診してくださいね。
フードは毎日ローテーションすべき?
A. 変えなくても健康は保てますが、変えたほうが栄養バランスが整う可能性も 愛犬が食べてくれるのであれば、同じフードを与え続けても問題ありません。ただし、同じ総合栄養食でも基準の範囲内で配合バランスに違いがあるので、ローテーションしたほうが栄養バランスに偏りが少なくなることも。食べられるフードが多いと、災害時などにも便利ですよ。
フードとおやつの適正バランスって?
A. 1日分のフードのカロリーの10%分はおやつに変えても大丈夫 おやつ(トッピングも含む)は、1日の必要カロリーの10%が目安。その分フードを減らしましょう。また、例えばおやつにささ身だけを与え続けるとたんぱく質が過剰になるので、さまざまな種類のおやつをあげたほうが栄養バランスがよくなりますよ。
一気食いや丸のみは体に悪い?
A. 犬の習性なので問題なし。吐くことが多ければ少量ずつ与えて 犬には一気に丸のみして胃にためこむ習性があります。これは、食べられるときに獲物を一気食いしていた犬の祖先の習性によるもの。そのため、一気食いや丸のみは基本的には問題ありませんが、吐出や嘔吐があるときは少量ずつ与えてください。
1日何回に分けてあげればよい?
A. 習性的には1回でもよいですが、目安は2回 犬の祖先は狩りが下手で、空腹の時間が長かったという説があります。このため、犬も1日1回の食事で問題ないと思われます。ただ、空腹の時間が長すぎるとストレスになるので、1日2回が目安です。 必要に応じてトッピングやおやつも取り入れながら、愛犬がおいしく食べられるよう工夫できるとよいですね。 お話を伺った先生/左向敏紀先生(獣医師 日本獣医生命科学大学名誉教授 日本ペット栄養学会会長) 参考/「いぬのきもち」2024年10月号『添加物はダメ? 安いフードでも大丈夫? みんなの気になるetc. ドッグフードQ&A』 文/柏田ゆき ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
いぬのきもちWeb編集室