埼玉から「声磨き」の重要性をさらに発信していきたいと話すボイスクリエーションシュクルの佐藤恵社長

「声磨き」という（商標を持つ）独自のメソッドを基に声や話し方に関する多様な事業を展開するボイスクリエーションシュクル（さいたま市浦和区）。佐藤恵社長（62）は、声とヘルスケアを掛け合わせた事業などの提供により新たな価値を提供していきたいと意気込む。 －－創業したきっかけは 「夫の海外駐在に伴い英国など13年間の海外生活で目の色も肌の色も国籍も異なる人たちの中でコミュニケーションの架け橋となる『声や話し方』の重要性を実感しました。ただ、日本の学校教育では正しい声の出し方や話し方を体系立てて学ぶ機会がなく、開発した『声磨き』という独自のメソッドを世の中に広め、コミュニケーション不足から起こるさまざまなトラブルを解消する一助になるべく創業しました。シュクルとはフランス語の砂糖の意味で私も佐藤なので名付けました。創業以来、老若男女のべ4万人の声や話し方の悩みを解決してきました」 －－現在注力している事業内容や主なターゲットは 「ヘルスケア領域の柱を築いています。声磨きは、口内環境の改善や脳の活性化など多様な分野で副次効果があり、特にシニアの生活の質（QOL）向上の鍵を握ります。そこでヘルスケア事業『喉を鍛える健康声磨き』を開始しました。喉を鍛える需要が高まり、喉仏の周りの筋肉を鍛える健康声磨きが全国に広がり、のべ400講座、2万人に及ぶ実績を挙げています。さらに、スポーツに欠かせない『声』で地域住民とスポーツチームをつなげる新たな取り組みを第2創業として令和5年7月に開始しました。『声』を通じて高齢者の孤立・孤独を解消させ、社会参加を促すための地域コミュニティーの仕組みを構築する地域活性化プロジェクトになります。これはスポーツ庁主催のスポーツオープンイノベーション推進事業に採択されました。これまでにない『スポーツ×声』という新たな切り口で、地域が抱える健康づくり・介護予防における課題と、スポーツチームが抱える新規開拓に関する課題を解決していきます」 ■働き盛りからのどを鍛える習慣を提案