大谷翔平、待ちに待った『10月の戦い』… パドレスとの地区シリーズ前にドジャース決起集会、銀髪ロハスは「みんなで特別なことをしたい」
ドジャースは3日、パドレスと5日から始まる地区シリーズに向けての練習を公開した。大谷翔平は全体練習には顔を見せなかったが、その後の実戦形式の練習で打席に立って感触を確かめた。 ◆大谷翔平の妻・真美子さん、デコピンを抱きながらガッツポーズ【写真】 大谷が待ちに待った「10月の戦い」がやってきた。相手はダルビッシュ有投手らが所属するパドレス。同地区の宿敵で、2年前、ドジャースは同じ地区シリーズで苦杯をなめた。再び、同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。 今季リーグ最高勝率のドジャースだが、短期決戦は全く別物。けが人続出の先発投手に不安があるチームの下馬評は決して高くない。主砲のフリーマンも終盤に右足首を捻挫し、大舞台に間に合うかは微妙な状況だ。ただ、昨年のWBCで勝負強さを発揮し、今季も数々の伝説を残した大谷翔平の存在は、「ドジャース劣勢」をはね返すインパクトがある。番記者の一人は「これまでと違って、今回は大谷がいる」と期待を込める。 フリードマン編成本部長は本拠地で会見し、「昨年(入団を決めた)12月に大谷と話したとき、彼との会話は全て10月(プレーオフ)のことだった。彼はこの瞬間を楽しみにしている。WBCでも彼の勝負強さは証明済み。あの決勝の9回は鳥肌が立った。やってくれると思う」と活躍に太鼓判を押した。 チームは前日、前々日と練習後に球場のVIPルームで選手、スタッフでパドレス-ブレーブス戦を観戦し、決起集会を開いた。髪の毛を銀髪に染めたロハスは音頭を取った理由について「大谷も、(山本)由伸も参加したよ。ここから3、4週間、僕らの一番の焦点は一緒にいること。今は大事な状況で、みんなで結束して特別なことをしたいと思った」と語った。 大谷はこの日を含めて3試合連続で紅白戦に参加し、試合勘を鈍らせないように調整した。シーズン終了後「ここから先は、シーズン中に積み上げた数字は意味がない。しっかりと自分の調子を維持したい」と語っていた。シーズン中とは、スタジアムの雰囲気は全く変わる。異様な雰囲気の中で、背番号17が新たな歴史を刻む。
中日スポーツ