投資詐欺やロマンス詐欺に注意を呼びかけるCMの一場面

　交流サイト（SNS）上で投資に勧誘する「SNS型投資・ロマンス詐欺」の被害防止に向け、福島県警は16日から、県内の民放テレビ4局で県警が独自に制作した15秒のコマーシャル（CM）を放送する。CMは「投資詐欺編」と「ロマンス詐欺編」の2種類。県警本部で11日、報道関係者にCMをお披露目した。来年3月末までに計約120回放送される。 　CMの制作は昨年に続き2回目。県内で今年、被害が急増する投資詐欺、ロマンス詐欺の被害防止をテーマにした。放送時間帯は、家族などで見られるように午前5～9時など朝の時間帯が中心。CMには福島市で活動する「劇団120○EN（ひゃくにじゅうえん）」が出演している。 　このうち「ロマンス詐欺編」では、スマートフォンに向かって「おーロミオ、あなたは本当にロミオなの」と語りかける女性の様子から映像が始まり、実際の被害事例などを基に「2人の将来のために」など要注意の言葉を紹介しながら視聴者に注意を呼びかけている。 　映像は、16日から県警の公式ユーチューブの県警公式チャンネルでも視聴できる。県警は被害防止に向けた啓発ポスターも併せて作製。JR福島駅や郡山駅の県内主要駅などで掲示するという。 　県警の杉崎俊英生活安全課管理官は「被害を少しでも少なくするために取り組んでいきたい」と話した。