世界最強の単気筒エンジンを搭載!! ドゥカティ「ハイパーモタード698モノ」誕生!
ドゥカティがとうとうハイパーシングルエンジンを開発!
ハイパーモタード698モノ発表前の10月26日付で、ドゥカティは水冷シングルエンジンを新たに開発したことを明らかにしていた。『スーパークアドロモノ』と名づけられたこのエンジンは、1299パニガーレに搭載されていた1285cc V型2気筒スーパークアドロエンジンをベースとするパワフルなエンジンだ。まずその概要を見ていこう。 【この記事の写真をまとめて見る】ドゥカティ「ハイパーモタード698モノ」誕生! ・ピストン、燃焼室形状、46.8mm径チタン製吸気バルブ、38.2mm径スチール製吸気バルブ、デスモドロミック機構を1299パニガーレから継承 ・ボア×ストロークは116mm×62.4mmのショートストローク(ボア×ストローク比は1.86) ・最高出力77.5ps/9500rpm(最高回転数10250rpm) ・レーシングエキゾースト装着時は最高出力84.5ps ・ピストンピン、ロッカアームにはDLCコーティング ・シリンダースリーブとクランクケースはアルミ製 ・クラッチ、オルタネーター、シリンダーヘッドの各カバーは鋳造マグネシウム製 ・非対称クランクシャフト ・2軸のバランサーシャフトはウォーター/オイルポンプも制御 ・スリッパー機能付き湿式多板クラッチ(油圧制御) ・クイックシフター対応の6段トランスミッション ・エンジンオイル交換インターバルは1万5000km ・バルブクリアランス調整インターバルは3万km 要するに、ショートストローク&デスモドロミックという、ドゥカティが得意とするノウハウを存分に生かしたハイパワーシングルエンジンが『スーパークアドロモノ』といえるだろう。最高出力はこれまで量産シングル最強と言われてきたKTM・LC4を超え、近しい排気量帯の2気筒勢と比べてもかなりハイパワーな部類である。 ◆強制開閉弁機構(デスモドロミック)を持ちながら、コンパクトに収まるシリンダーヘッド。ケースカバーの造形は最新V4エンジンも連想させる。
最初のストリートマシンは“ハイパーモタード”だ!
このドゥカティ最強シングルエンジンを搭載する第1号車が、ハイパーモタード698モノだ。エンジンは新開発されたスチール製トレリスフレームに搭載。パウダーコーティングされたフレームは部位によって部材の肉厚を最適化し、強度と剛性を確保しつつ重量は7.2kgに抑えられ、軽量化に貢献している。スイングアームは両持ち式の鋳造アルミのワンピース構造で、スイングアーム長572mm、重量3.9kg。コンパクトなホイールベースと軽快なハンドリングをもたらしている。 サスペンションはフロントがマルゾッキ製45mm径倒立フォークで、ストローク長は215mm、重量は8.1kg。リヤはザックス製モノショックで、プログレッシブリンクを介してスイングアームに接続する。なお、サスペンションはどちらもフルアジャスタブルだ。なお、前後荷重配分は、フロントが48.5%、リアが51.5%となっている。 Y字5本スポークの17インチ軽量アルミホイールには、ピレリ・ディアブロ ロッソ4が装着される。ブレーキは前後ともにブレンボ製で、フロントはM4.32ラジアルマウントキャリパーと330mm径ローターを組み合わせている。これはブレンボがハイパーモタード698モノのために開発した専用設計で、フロントブレーキはシングルディスクとなっている。 ハンドルバーはブラックアルマイト加工を施したテーパードタイプで、全幅は807mm。8mm刻みで2段階にハンドル位置を前後に調整できる。フットペグには着脱式のゴム製カバーが装着されているが、これを取り外せば、レーシングブーツとのグリップ力を最大限に引き出す特殊加工を施したエッジが現れ、ライダーとの一体感を高めてくれる。 ◆カラーリングは『ドゥカティレッド』と『グラフィティ(RVEバージョン)』の2種類が用意される。
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