【宝塚記念】ローシャムパークが「所属」、「年齢」など好データに合致 大阪杯2着から上半期の頂点へ
唯一の牝馬は割引データに該当
宝塚記念のデータをまとめてみよう。 【好走データ】 A「美浦所属」 B「牝馬」 C「5歳」 D「前走がドバイSC、天皇賞(春)、大阪杯」 E「前走2着以内(美浦所属馬)」 F「前走3番人気以内」 G「牝馬でコンマ2秒差以内の負け」 【勝ち馬なし】 H「前走4番人気以下(美浦所属馬)」 【連対なし】 I「日本馬で7歳以上」 J「前走10番人気以下」 K「牝馬で前走馬体重が462kg以上」 今年の登録馬は13頭で、牝馬はルージュエヴァイユだけ。牡馬より馬券に絡む確率が高いだけに、まずはこの馬から見ていこう。7つあるプラスデータのうち、ABCDGを満たしており、これはローシャムパークと並んで最多。ただし、マイナスデータも多い。 該当しているJ「前走10番人気以下」とK「牝馬で前走馬体重が462kg以上」は、どちらも連対馬が出ていないデータ。プラスデータのG「牝馬でコンマ2秒差以内の負け」は【3-1-0-1】と強いデータだが、唯一着外になった2014年メイショウマンボもK「牝馬で前走馬体重が462kg以上」に引っかかっていた。データ的に注目の高い牝馬で、しかも紅一点。後ろ髪を引かれる思いだが、今回はノーマークとしたい。 となると、最多のプラスデータを5つ持つもう1頭、ローシャムパーク(ACDEF)が最有力となる。2019年キセキ(2着)、2020年クロノジェネシス(1着)も、大阪杯2着からの参戦だった。 続いて、ローシャムパークに次ぐプラスデータ(ACEF)を持つシュトルーヴェ。マイナスデータもなく、これが対抗でいいだろう。2016年マリアライト以来となる目黒記念組から勝ち馬が出るかに注目だ。ジャスティンパレスは近3年で2頭の勝ち馬を出しているドバイSC組というのが強調材料。何らかの形で馬券に絡むことが多い天皇賞(春)組は、ディープボンドとブローザホーンの2頭が参戦。ディープボンドは年齢の項目(日本馬で7歳以上は連対なし)に引っかかるので、プラスデータ2つ、マイナスデータなしのブローザホーンを最後に付け加えたい。 ◎ローシャムパーク ◯シュトルーヴェ ▲ジャスティンパレス △ブローザホーン 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 個人的に一番印象に残っている宝塚記念は、メイショウドトウ、テイエムオペラオーで決着した2001年。逃げれば最強と思っていた、3着馬のホットシークレットの単勝と馬連に、過去最高金額を突っ込んだのを覚えています。覚えているというか、忘れられない間違いですね。自分の形に持ち込めたときは「こりゃ、やった!」と小躍りしたのですが……。
門田光生