M3搭載MacBook Airを使って気づいた旧モデルからの「劇的変化」。ムダな待ち時間が限りなくゼロに
3月に発売されたM3チップ搭載の新しいMacBook Air。外見こそ前モデルと変わりませんが、処理能力が大きく向上しています。 M3搭載MacBook Airを使って気づいた旧モデルからの「劇的変化」。ムダな待ち時間が限りなくゼロに 今使っているMacがそろそろ限界だと感じている人、この春にノートPCの買い換えを検討している人にはベストな選択になりそうです。製品をお借りして実際に使ってみました。
ともかく起動が速い!
新しいMacBook Airの外観は先代モデルであるM2チップ搭載のMacBook Airとほぼ同じですが、その中身は大きく進化。 M3チップは、Intel Core i7搭載のMacBook Airの13倍、M1搭載MacBook Airとの比較でも1.6倍のパフォーマンスをもつとされています。 処理能力の速さが強みを発揮するのは、動画編集や3DCG制作のような「重い」アプリケーションを使う作業に限られるイメージがあるかもしれませんが、WordやExcelといった日常業務でおなじみのツールでも十分にその恩恵を受けられます。 たとえば、筆者が使っているIntelチップ搭載の2019年製iMacはだいぶ古くなってきたこともあり、Wordを起動するだけで数十秒かかるのですが…新しいMacBook Airならクリックした瞬間に画面が開きます。 古いMacも起動してしまえば問題なく動くとはいえ、毎回アプリを立ち上げるたびにイライラする状況から解放されるのは、大きな違いです。 もちろん、Photoshopやillustrator、3DCG制作ツールののBlenderといったクリエイティブ系アプリや、ゲームまでサクサク快適に動作します。
オンデバイスAIの機能も試してみた!
Macには、M1チップの時代から機械学習(AI)の処理に特化した「ニューラルエンジン」が搭載されていますが、M3チップではその性能がさらに強化されました。 ニューラルエンジンがその威力を発揮するのは、デバイス上で処理が行われるAI機能です。たとえば、画像編集アプリの「Luminar Neo」では、オンデバイスAIの処理でブレを修正する「スーパーシャープ」という機能が搭載されています。 暗い場所で三脚なしで取ったブレブレの写真をワンクリックでキレイに補正してくれる優れもの、それだけ高度な処理をしているにもかかわらず、本当に一瞬で完了します。 このほかに、Adobe Premiere Proで動画のシーンの区切りをAIが自動で判別してカットを行う機能「シーン編集の検出」などもデバイス上で処理が行われるAI機能ですが、こういった作業でニューラルエンジンは強みをみせてくれます。