【韓国】SKC子会社、米政府から補助金118億円
韓国化学素材大手SKCの子会社でガラス基板を手がけるアブソリクスが、米政府から半導体関連の補助金を受け取ることが分かった。国内の半導体素材・部品・設備企業が米国の補助金を受け取るのは、これが初めて。24日付毎日経済新聞などが伝えた。 米商務省はこのほど、CHIPS・科学法(半導体法)に基づいて、アブソリクスに7,500万米ドル(約118億円)を支給するための予備的覚書(PMT)に署名したと明らかにした。対象となるのは、アブソリクスがジョージア州に設立したガラス基板の第1工場。補助金は総投資費用(3億米ドル)の25%。 ■第2工場も建設推進 同工場は2025年上半期の量産開始を予定しており、生産規模は年1万2,000平方メートル。ガラス基板を商用化するのは同社が初めてで、4億米ドル以上を投じて第2工場も建設する予定だ。 アブソリクスは、SKCが21年に米半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズと合弁で設立した企業で、半導体パッケージング向けのガラス基板を生産する。ガラス基板は従来のプラスチックによる半導体基板より薄く、電力消費は30%以上削減でき、データ処理速度が速いのが特長だ。