10円超値上げの店も… ガソリンや灯油価格、補助金縮小受け上昇 青森県内19日
政府が石油元売り会社に支給する補助金が縮小された19日、青森県内のガソリンスタンドではレギュラーガソリンや灯油などの価格が上昇した。中には前日に比べてレギュラーガソリン1リットル当たり10円以上高くなった店舗もあった。 東奥日報が19日朝に青森市内のガソリンスタンド5店に聞き取ったところ、レギュラーガソリンは18日に比べて1リットル当たり6~11円、灯油は1リットル当たり5~11円値上げした。ガソリンは1リットル178円、灯油は1リットル126円とした店舗もあった。弘前市と八戸市の各1店舗にも聞いたところ、それぞれレギュラーガソリン1リットル当たり5円値上げしたという。 19日午前9時過ぎ、青森市内のガソリンスタンドでガソリンを給油していた介護士の男性(39)=同市=は「価格が上がるのは知っていたが、今日とは思わなかった」と苦笑い。「青森に住んでいれば車は必須。ガソリンの価格はいつも気にしている。できるだけ価格の上げ下げなく、均一になるようにしてほしい」と政府に注文を付けた。ポリタンクを持参し、ストーブ用の灯油を入れに訪れた自営業岡本泰斗さん(32)=同市=は「週に1回ぐらい灯油を入れに来る。去年と違って今年は雪が降って寒い。もう少し安くなれば助かるのに…」と願った。 生活協同組合コープあおもり生活事業部灯油課の新里伸夫課長は17日の取材で、21日に灯油1リットル当たり117円から120円に値上げする方針を示し「値上げ前の駆け込み需要と雪が多く降ったこともあり、先週に比べて注文は1.4倍ぐらいになっている」と語った。 資源エネルギー庁によると、16日時点の全国平均の小売価格は175円80銭。23日時点の小売価格は補助がなければ192円60銭になる見込み。政府の石油元売りへの補助金は来年1月16日にも縮小され、再びガソリンや灯油の値上げが見込まれている。