いわきで武者修行中の大迫塁が急成長中。恩師の森山佳郎監督も称賛「クオリティは間違いなくある。頼もしく思います」
トライ&エラーを繰り返し、可能性を示す
大迫も新たなポジションで手応えを得ている。「去年はセレッソでサイドバックをやっていて、もう少し内側に入って良さを出すことを心がけていたけど、(いわきでは)ウイングバックなのでチームとして幅を取って、縦の上下動が求められている」なかで、中距離ランナーだった祖父譲りの心肺機能を活かして違いを見せている。 もちろん、リーグ戦に出続けているからこその悩みもあり、研究された時に良さを消される試合も少なくない。だが、そうした経験も試合に絡めているからこそ。トライ&エラーを繰り返しながら、自分の可能性を示せているのは成長の証だろう。 キャリアを積み重ね、どんなプレーヤーになっていくのか。高校時代に名を馳せた司令塔は現状に満足していない。次に森山監督と対戦するのは、敵地での第29節。試合後に恩師と談笑したが、その姿はまるで同窓会で再会した恩師と生徒のような雰囲気だった。ユアスタで恩返しをするべく、さらなる研鑽を積んで、また違った姿を見せるつもりだ。 取材・文●松尾祐希(サッカーライター)