【今月見るべき新作映画】『デューン 砂の惑星PART2』さらなる成長を遂げるティモシー・シャラメに魅了される
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美しきティモシー・シャラメがさらなる成長を遂げて魅了する『デューン 砂の惑星PART2』
『スター・ウォーズ』や『風の谷のナウシカ』等に多大な影響を与えたフランク・ハーバートによるSF小説『デューン 砂の惑星』は、今から半世紀以上前にエコロジーが近未来の鍵を握ることを予言していた。 デイヴィッド・リンチ版から37年ぶりに、映画化に抜擢された監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ(代表作『メッセージ』『ブレードランナー 2049』)による壮大な映像叙事詩の序章PART1が公開されたのが、今から約2年半前。 宇宙で唯一、不老薬である “スパイス”が採れる惑星デューンを舞台に、『PART2』では愛する父を殺され国を滅ぼされたアトレイデス家のポールが、宿敵ハルコンネン家に復讐の狼煙を上げる。 前作では父を亡き者にされ、まだあどけなさの残る少年を演じたティモシー・シャラメ。今作ではそこからの成長ぶりに注目が集まる。
ポール役のティモシー・シャラメが、悩める少年から宇宙の未来を救う救世主として覚醒するまでの変遷を陰影深く演じて魅せる。 ポールの運命の相手となる砂漠の民チャニにゼンデイヤ、ポールを導く母レディ・ジェシカにレベッカ・ファーガソン。そのほかクリストファー・ウォーケン、シャーロット・ランプリング、フローレンス・ピュー、レア・セドゥ、アニャ・テイラー=ジョイら豪華な顔ぶれの群像ドラマにハンス・ジマーの荘厳な音楽が響き渡る。 シャラメの美しい佇まいのみならず、惑星の造形などヴィルヌーヴ監督ならではの深淵で壮大な世界観にどっぷり浸りたい。 『デューン 砂の惑星PART2』 3月15日(金)全国公開 BY REIKO KUBO