台湾の史実をもとに、真の自由が訪れることを切望した女性たちを描く 映画『流麻溝十五号』
台湾の白色テロ時代、台湾・緑島で生きた女性たちを描いた映画『流麻溝十五号』の本予告映像が公開された。 第二次大戦後、この島には30年以上もの間、政治犯収容を目的とした教育施設と監獄が置かれており、そこには高校生や活動家、モダンダンサーなど年齢も育ちも異なる人々が捕らわれていた。タイトルとなっているのは、緑島にあった身分も年齢も違う女性たちが収容されていた住所。 本作は史実を基に、実在した幾人の命を3人の女性に投影し、家族や生活、さらには名前すらも奪われつつも信念を曲げず、真の自由が訪れることを切望した人々を描く。 この度公開された予告映像では、主要キャストである、ユー・ペイチェン、リエン・ユーハン、シュー・リーウェンらの表情をとらえつつ、当時の不条理な出来事の数々に対し、自身の思いを曲げずそれぞれのかたちで立ち向かう様が映し出される。 映画『流麻溝十五号』は、2024年7月26日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部
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