冬に氷室小屋に保存した雪を切り出す金沢の伝統行事、「氷室開き」が行われました。 氷室開きは江戸時代に加賀藩が冬に降った雪を保存し、徳川家に献上していたことが始まりとされています。 30日は市民や観光客約300人が見守る中、氷室小屋が開けられました。 2024年はゴールデンウイークに暑い日が続くなど雪が溶けないか心配されましたが、溶けにくい詰まった雪を集めていたため、例年よりも多く雪が残ったということです。 訪れた人は「開けた瞬間ふわっと冷たいのが来ましたし気持ちよかったです。しかし昔の人すごいね、東京まで運んだんでしょう」と感心していました。 取り出された雪は江戸時代を再現し、飛脚で金沢駅に届けて観光案内所に展示されるほか、友好都市である東京都板橋区や目黒区などにも贈られます。