【FC東京】安斎颯馬、値千金の決勝弾 悔しさを積み重ねたルーキー「チームを勝たせる思いを常に持っていた」ゴール裏に駆け出す
◇26日 J1リーグ第20節 FC東京1―0札幌(味スタ) FC東京のMF安斎颯馬の今季2点目はチームを連勝に導く値千金の決勝弾となった。 0―0で迎えた後半39分、右サイドから原川が上げた高速クロスに左足を伸ばした。シュートはクロスバーをたたき、ゴールネットを揺らした。 「もうあまり考えずに、最後の最後まで相手と競り合う形になった。ボールに触れるかどうかの瞬間で、シュートに関してはミートすることだけを意識した。結果的にゴールという形になって気持ちで押し込んだゴールだと思う」と振り返った。 大歓声に応え、安斎はゴール裏へと駆け出していた。「前期(リーグ前半戦)は味スタで1勝という形で苦しい思いをしながらも、サポーターはずっと声援を続けてくれた。そういった思いにも自分自身応えたい気持ちが強かった。ゴールをサポーターと分かち合えた。個人的にも非常にうれしかった」 1年前倒しでプロ入りした今季は東京ダービーで退場も経験。そうした悔しい思いを力に変えてきた。安斎は「今度はチームを勝たせる思いを常に持っていた。時間はかかったけど、ようやく1つこうやって形に実ったことは大きい」と胸を張る。だが、すぐに「前線の選手としてはまだまだ数字が物足りない。もっともっと自分自身も、チームとしても結果を残せるように頑張りたい」と、緩んだ口元を引き締めた。
中日スポーツ