秋田市の大森山動物園で生まれたユキヒョウの「ヒカリ」が今後の繁殖を見据え引っ越すことになりました。最終展示となった１９日は多くの人が訪れ秋田で元気に遊ぶ姿を目に焼き付けていきました。 雨が強まる中、展示スペースに準備されたのは肉や氷などユキヒョウの好物です。肉の特大ケーキも登場しました。大森山動物園を旅立つユキヒョウのメス「ヒカリ」のお別れ会です。 県内外から多くの人が駆け付けました。一目散にプレゼントが置かれた場所に駆け寄ったヒカリ。食べっぷりいい姿に熱い視線が注がれます。 ヒカリは、２０２２年４月に大森山動物園で生まれました。大森山動物園でユキヒョウが生まれたのは２２年ぶりでした。 「光あふれる明るい未来にはばたいて育ってほしい」との思いから名前がつけられました。秋田の地ですくすくと育ち２歳となった今年、今後の繁殖を見据えて札幌市・円山動物園への引っ越しが決まりました。 ユキヒョウは絶滅の危険が増している「危急種」に指定されています。 個体数は減少傾向にあり国際的な保護活動が進められています。今回の移動は日本動物園水族館協会の管理計画に基づくものです。 円山動物園には現在、オス１頭、メス１頭がいて繁殖を試みていますがメスが高齢のためゆくゆくはヒカリとのペアリングが進められる予定です。 これまで成長を見守ってきた多くの人がヒカリとの別れを惜しみました。中にはユキヒョウへの熱い思いがあふれる人も。 ヒカリは２１日夕方に大森山動物園を出発する予定でしが麻酔の効きが不十分なため２２日に延期となりました。