23歳シナー 年間世界ランク1位に「特別」 息子の栄光に母は涙<男子テニス>
ATP世界ランキング
男子テニスで今季の年間世界ランク1位に輝いたJ・シナー(イタリア)が11日に表彰を受けた。 【動画】息子が世界1位となり、涙を流すシナーの母親 23歳で世界ランク1位のシナーは今季、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を含む7大会でタイトルを獲得。 6月には1973年にコンピューターによるランキング制度が導入されて以降、男女を通じて初となるイタリア人としての世界ランク1位を記録。その後もこの座を譲ることなく維持したシナーは、年間世界ランク1位の座に就いた史上19人目の選手となった。 この日、シナーは現在行われている最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)の会場で年間世界ランク1位の表彰を受けた。 男子プロテニス協会のATPは公式サイトにシナーのコメントを掲載している。 「素晴らしい気分だよ。ここイタリアで観客とこのような瞬間を共有できるのは特別なことだ」 「これは僕の周りにいるすべての人々、特にずっと一緒にいたいと思える人たちがいなければ実現できなかった。なぜならこれはスタート地点からの旅だったからね」 表彰式の会場にはシナーの両親も訪れており、シナーの母親が涙する場面もあった。これについてシナーは「僕の幼少期や13歳くらいの頃から家族がどれだけの犠牲を払ってきたかを知っているのは彼ら(両親)だけだ」とコメントし感謝を表した。 「今、僕は自分が持っているトロフィーの中で、おそらく最も特別なものの1つを持ってここに立っている。これは非常に安定したトロフィーだ。1年間とても安定したテニスをしなくてはならないので、これは間違いなく非常に獲得するのが難しいトロフィーだ」 なお、現役選手で年間世界ランク1位となったのはR・ナダル(スペイン)、N・ジョコビッチ(セルビア)、C・アルカラス(スペイン)に次ぎ4選手目となった。
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