U-23日本代表GK小久保「自分のことのように悔しかった」 韓国戦は出番なしも試合後、悔しさのあまり大声で叫ぶ/アジア杯
【ドーハ22日=山下幸志朗】 サッカーのパリ五輪予選を兼ねて行われている、U-23(23歳以下)アジア杯カタール大会で、U-23日本代表は1次リーグB組最終戦で同韓国代表と対戦し、0-1で敗れた。これで、2勝1敗のB組2位で決勝トーナメントに進出。25日の準々決勝ではA組1位の開催国、カタールと対戦する。 切り替えて次に向かう。ともに1次リーグ突破を決めた状況で行われた日韓戦。敗戦を見届けると、ベンチに引き上げる途中で、この日は出番がなかった守護神のGK小久保玲央ブライアン(23)=ベンフィカ=が大声で叫んだ。 「悔しかったから出た。すごく悔しかったので、感情が出ちゃったシーンでした」 1次リーグは中2日の3連戦。大岩監督の決勝トーナメントを見据えた采配もあり、この日は第2戦から先発を7人変更し、ここ2試合連続先発だった小久保もGK野沢に譲ってベンチから戦況を見守った。3連勝で1位突破を狙ったが、0-0の後半30分に右CKから決勝点を喫した。 「切り替えて次に行くしかない。そこを少しでも早くした方が次につながる」と小久保。3位までに与えられるパリ五輪出場権の獲得に向けて25日の準々決勝は負ければ終わりの大一番。試合後のロッカールームでは「自分たちがパリの切符をつかむために、切り替えて(23日から)リカバリーをしよう」と全員で前を向いた。 「このチームが好きなので、全員で勝って喜びたい。自分はこの試合は出ていなかったけど、自分のことのように悔しかった」と小久保。完全アウェーが予想される開催国との一戦に守護神がこの悔しさをぶつける。