全国7村集い「g7サミット」 8日、熊本・五木村で開幕 職員ら観光促進の知恵共有
人口が少ない全国7村の役場職員らが集い、情報共有や交流の機会にする「小さな村g7サミット」が8~10日、五木村(人口931人、10月1日時点)で開催される。村では、職員や運営を受託した村内企業を中心に、受け入れの準備を進めている。 2016年、G7伊勢志摩サミットにちなんで山梨県丹波山村(人口505人)の呼びかけで始まった。各国首脳が政策調整する本家とは違い、職員らが人材育成や観光促進の知恵を共有するのが主な目的だ。 年1度の開催で、主催は加盟7村の持ち回り制。7回目の今年、五木村の担当となった。参加する各村の職員、企業社員や経済学専攻の大学生ら90人の宿は、村内の民宿や交流施設で賄う。食事では、村特産の豆腐やジビエ(野生鳥獣肉)を振る舞う。 初日に高野体育館で交流会を開き、村が民間企業の社員研修に活用されている事例を紹介する。村で研修している良品計画(東京)とトヨタ自動車(愛知)の社員らが、自身の経験を発表する予定だ。発表は一般には非公開。
9、10日には村の恒例行事「五木の秋祭り」があり、参加6村の特産品も販売される。村としては、祭りとg7の相乗効果で地域を盛り上げたい考えだ。 村の担当職員竹下侑希さん(27)は「過疎問題という同じ課題を抱えた村が集まる。似た境遇同士で刺激し合える場にしたい」と意気込む。(金村貫太)