『野狗子: Slitterhead』レビュー。拳で戦うホームレスに、杖で異形を叩き斬る老婆! 斬新な憑依システムで描かれる青年マンガ的な異能バトルと新たな恐怖
Bokeh Game Studioより2024年11月8日に発売予定の新作アクションアドベンチャー『野狗子: Slitterhead』(やくし: スリッターヘッド)。対応ハードはプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、PC(Steam、Epic Games Store)だ。 【記事の画像(73枚)を見る】 本作は初代『サイレントヒル』や『SIREN』シリーズ、『GRAVITY DAZE』シリーズで知られる外山圭一郎氏が、SIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)を独立後に手掛けた完全新作。 舞台となるのは1990年代の架空都市“九龍”。プレイヤーは“憑鬼”という姿形のない存在として、人間に憑依して、強大な怪物・野狗子に立ち向かうことになる。本記事では、製品版を事前にプレイしたライターによるレビューをお届けする。 ホラーテイストの異能バトルを展開 本作のクリエイティブディレクターを務める外山氏の代表作のひとつが、冒頭でも触れたホラーゲーム『SIREN』シリーズ。本作は“『SIREN』の再解釈”から開発がスタートしたというタイトルであり、物語や世界観はまるで異なるが、システムや物語の描きかたなどは少し似ている部分がある。 たとえば断片的に語られていく設定や、敵の視界を奪うシステム(その派生も含む)、多数のメインキャラクターで描かれるストーリーなど、多少なり『SIREN』に通ずるところがあった。 『SIREN』と異なるのは、ホラーのテイストだ。『野狗子: Slitterhead』では全体的に青年バトルマンガ、『ヤング〇〇』的な雑誌に掲載されているようなテイストで、グロテスクな描写や怪物は存在するものの、能力を駆使して戦うダークヒーロー的な物語が描かれる。 序盤こそストレートなホラー描写はあるが、全体的にはかなりアツい展開も多く、終盤はまさにマンガ的。そうすると「え、ホラーじゃないんだ」と思われるかもしれないが、本作のホラーの描きかたがやや特殊だ。 中盤からは本作の持つ“怖さ”をじっくりと感じられる物語になっている。そのためホラーが苦手な人も楽しめるし、ホラーを求めている人には独特のホラー感を味わえるような作品になっていた。 サウンドは『サイレントヒル』シリーズで知られる山岡晃氏が手掛けている。本作でも、山岡氏独特のサウンドが盛りだくさんだ。人の掛け声がサンプリング音になっていたり、和風の音、ノイズ系などいろいろな音がサウンドに混ぜ込まれていたりと、聞きどころ満載だった。 ループする世界で、人類を救え 物語の核となるのは、九龍で突然覚醒した謎の存在・憑鬼。生物に憑依し、意のままにコントロールできる能力を持つ、本作の主人公だ。憑鬼には記憶がなく、自分が何者なのかすら覚えていない。 物語の始まりは、犬に憑依するところから始まる。物語の中でも、ごく一部犬に憑依をして進めるパートもある。 一方、野狗子は人間の姿に擬態して社会に溶け込んでおり、陰で人間を襲ってその脳を食らう恐ろしい存在だ。しかし、その存在は世間に知られておらず、野狗子の捕食行動は猟奇的な連続殺人事件として処理されている。 憑鬼は対象の自我を乗っ取る形で生物に憑依することができ、意のままあやつることができる。犬や人間に憑依しながら九龍をさまよううちに憑鬼は、怪物“野狗子”を排除する使命や、野狗子への対抗手段を思い出していく。 そんななか、野狗子に襲われた瀕死の少女に、憑鬼が憑依する。すると、少女の力が覚醒。彼女は憑鬼とのシンクロの高い人間“稀少体”であり、憑依されながらも自我を保った状態で憑鬼と会話でき、さらに特別な力を発揮することができた。 “ジュリー”という名前のその少女は困惑しながらも、人々を助けたい想いから、憑鬼の“野狗子を排除する”という使命に呼応する。憑鬼たちは野狗子を追いつめていくのだが、出会った人々はつぎつぎと事件に巻き込まれ、命を落としてしまう……。 そして、ジュリーがふと目を覚ますと、なんと日にちが巻き戻っていた。戸惑いながらも、人々が命を落とす前の時間に戻ることができた憑鬼とジュリー。なぜ時間がループしているのかはネタバレとなるため言及を避けるが、憑鬼たちは人々を助けるため、そして世界の謎へ迫るため、時間を遡行しながら野狗子と戦っていく。 会話で解放されていくミッション ゲームはミッション選択式で、ミッションの合間には登場人物との会話などを経て、新たなミッションが解放されていく。ゲーム進行とともに一部のステージが選べなくなる場合もあるが、過去にクリアーしたステージなども、後からもう一度遊ぶことが可能だ。 ときには未達成のミッションが同時に解放されることもあり、どのミッションを攻略するのかはプレイヤーの自由。探索要素もあるが、探索用ステージがいくつか用意されている形で、全ステージで細かな探索が必要なわけではない。探索用ステージは取り逃しているものも表示される。 物語の中で憑鬼たちは時間のループに巻き込まれていくが、ゲームとしてはステージが1日目、2日目、3日目といった具合にカテゴリに分かれて選択できるようになっている。そのため、いちいち時間を巻き戻ったりするプロセスは描かれない。遡行できる時間の中で、プレイヤーが自由に解決・調査したい事件を選択するようなイメージだ。 幕間の会話は、イメージ映像のような感じで進んでいく。うっすらとその人物が、いま何をしているのか見えることも。 たとえば、ジュリーがお店の店員をしていることがわかるなど、ときには登場人物のパーソナルな部分に触れることもある。 さまざまなステージに挑戦する中で、憑鬼はジュリー以外の稀少体とも出会っていく。それぞれ何かしらの事情があり、野狗子を倒すことに協力してくれるようになる。なお、大半の稀少体は自分で見つけて仲間になる必要がある。物語の中で自動的に仲間になるのはジュリーと、生身の人間でありながら独自に野狗子を追う医者・アレックスだけだ。 また、ときにはステージに“2nd”などと表記される場合があり、同じステージでも別の行動を取ることで物語が別の道に展開することもあるのだが、時間のループの中で別の道を模索する主人公たちの姿がうまく描かれていた。このあたりは『SIREN』シリーズの“終了条件2”を彷彿とさせる。 ステージ導入部分の演出は、各ステージ毎回入るが飽きが来ない。 ステージは幕間の会話から解放されることがほとんどなので、登場人物たちとのコミュニケーションは重要。ミッションが解放されないときには、ヒントとなるメッセージも表示されるため、わかりにくい部分は少なかった。 稀少体は強制的に出撃キャラクターになっている場合もあるが、基本的にはプレイヤーがメインと同行者のふたりの稀少体を自由に選び、ステージに挑む。ステージによっては特定の人物を連れていくことで解放される要素もあるほか、選んだキャラクターによって会話内容が変わるため、さまざまな変化が楽しめる。それにしても芸が細かい。 たとえば序盤、娼婦に情報を聞き出そうとするシーン。ジュリーの場合は、少女だからかあしらわれてしまう。 アレックスの場合は、その二枚目のルックスもあってか、逆に娼婦からタダで誘われる。 憑依を使った独特のシステム ステージ中でプレイヤーが操作するのは、憑鬼が憑依した生物。おもに人間を使って探索・移動・戦闘をこなしていく。憑依というシステム自体はほかのゲームでも見ることはあるが、本作がそうした作品と一線を画す点が、憑依できる対象の多さ。道を歩いているおばさんや、ビルの上でタバコをふかしているおじさんなど、九龍の街に暮らすあらゆる人々に憑依可能だ。 通常の移動でもダッシュやジャンプ、壁を使った二段ジャンプなどが行える。遠くの看板などには、血を糸のようにして登る“ブラッドジャンプ”も使用可能だ。ただ、離れすぎて登れない場所、遮られているが生物を視認できるような場所では、人間に憑依して移動する。 憑依は光っている人間に目掛けて憑鬼が飛んでいくようなイメージで、とても気持ちがいい。ボタン操作も簡単で、移動・戦闘などでポンポンと憑依先を変えて進んでいくスピード感は、『GRAVITY DAZE』シリーズにも似た爽快感がある。 また、憑鬼は霊体となって人間から少しだけ離れて移動もできる。死角になっている場所の確認や、人間ならば入り込めない場所から潜り込んで憑依するなど、霊体のような姿だからこそできるアクションも多い。こうした点においても、ほかのゲームでは味わえない独特のプレイフィールを実現している。 潜入系のステージもあるのだが、そこではとくに憑依を使用したギミックが多い。慎重に移動して敵に見つからないようにする部分もあるが、どちらかというと憑依を移動手段として使い、敵の視界から逃れるように進んでいく。 爽快感が重要なアクションゲームと慎重に進む必要があるステルス要素の組み合わせは、テンポが悪くなることもあるが、本作のステルス要素は緩め。敵の視界に入ってしまってもけっこう逃れられるし、憑依などの気持ちいいアクションが用意されていることもあり、爽快感を損なわない、心地よいテンポで楽しめる。あくまで、プレイヤーに憑依のギミックを楽しませるためのステルスなのだなと感じられた。 もはやバレているだろう、というくらいミスしてしまってもなんとかなる場合が多いので、ガチガチのステルス要素が苦手な人でも楽しめるだろう。 憑依と稀少体が鍵を握る戦闘 バトルの中心となるシステム自体はオーソドックス。通常攻撃と強攻撃、スキル攻撃などといった攻撃アクションのほか、ガードや回避、いわゆるジャストガードやパリィのような“ディフレクト”といった、近接戦闘メインのシステムが揃っている。 ディフレクトは、画面の光った方向に右スティックを倒すと敵の攻撃を弾ける防御システム。強力ではあるが、必須というほどでもない。 ユニークなのが、戦闘中にも憑依の対象を変更できること。戦闘では特別な力を持つ稀少体だけではなく、一般人も活躍させられる。 憑鬼は憑依した対象の血を固めて"凝血武器"を作る能力も持っている。一般人は血で作られた武器を持って戦える。また、稀少体はそれぞれ固有の凝血武器を使用可能。 ほとんどの場合、アクションゲームでプレイヤーが操作するキャラクターはひとりだが、本作の戦闘で重要になるのは数の力。ひとりの人間に注意を惹きつけているあいだに、敵の後ろの人間に憑依してバックアタックを仕掛けるなど、つぎつぎと憑依先を変えて戦うのは本作ならではの体験であり、大きな魅力だと感じた。 稀少体は強力だが、メチャクチャに強いというわけではない。それなりの強さに留まっているので、状況によって一般人たちをうまく使いながら稀少体を活躍させていくとうまく攻略できるような仕組みになっているのがうまい塩梅。 ときには一般人しか参加できないバトルもあり、時間が経過すると稀少体が後から合流してくるなど、バトルの流れも独特。アクションゲームとしてもとても個性が強い。 敵の攻撃をタイミングよく弾くディフレクトと、時間の流れが遅くなるブラッドタイムはかなり強力。後者は連続してディフレクトに成功すると発動する。ブラッドタイム中につぎつぎに違う人間に憑依して集団で攻撃するといったことも可能だ。 ただ、いわゆるジャストガードを強く要求されるゲームかというと、断じて違う。クリアーまで遊んだが、筆者の場合はブラッドタイムを発動した回数はかなり少ないほか、ディフレクトにもあまり頼らずに攻略していた。 ディフレクト関連のアクションではしっかりと爽快感を味わえるようになっているが、そうしたアクションをメインに立ち回る必要はないというイメージだ。 中盤くらいまでは憑依変更メインの立ち回りが強力なものの、終盤に差し掛かるにつれて成長要素のない一般人の戦闘能力では野狗子に対抗するのが難しくなり、最終的にはスキルを強化した稀少体をメインに戦うゲームになっていく。このあたりは非常にナラティブ的で、ストーリーで描かれる活躍にプラスされるような形で稀少体のヒーロー性を際立たせることに成功している。 九龍を観光しながら探索 本作におけるとても楽しい要素は探索。作り込まれた九龍の街は見どころが満載だ。ネオンが輝く混沌とした街並みは、屋台や露店を見るだけでも楽しく、まるで観光しているような気分が味わえる。 ステージによっては建物内部に入ることもあり、建物内の作り込みもすばらしい。娼館やボロアパートなどは生活感がとても生々しく「こんなところまで作り込んでるの!?」と驚かされるほど見どころが豊富。遠くの部屋で誰かが何かをしているような、“薄い壁”であることがわかるサウンドも個人的には大好きな要素だった。 ゲームとしての探索要素もあり、ステージで“憑鬼の記憶”が見つかることもある。調べると憑鬼が記憶を取り戻し、能力が解放される場合もあるが、メインはアーカイブ的な要素。憑鬼が本作の世界観を語るシーンを解放していくようなイメージだ。また、取得するとスキルポイントを取得できるため、キャラクターの成長要素にもなっている。 成長させられるのは凝血武器、アクティブスキル、パッシブスキル。スキルはかなり豊富だが、スキルポイント自体が大量に得られるので、そこまで深く考えずに成長させてもいい。 また、“祠”が隠されている場合もあり、調べるとチャレンジバトルに移行。クリアーすると、コスチュームアイテムなどが解放される。コスチュームは出撃前に変更でき、各キャラクターのマスクと衣装を変更可能。 先述した通り、物語を進めるための新たな稀少体も探索要素に含まれているほか、謎の老人を探す要素もある。 探索で同じステージに何度か挑むこともあるが、収集物についてはステージをクリアーせずに取得するだけで途中で抜けても問題ないのはうれしい要素。目当てのものが見つかれば、そのステージをもう一度クリアーする必要はない。 憑依が楽しさを生むチェイス要素 ステージの内容にはいくつか傾向がある。探索中に適宜挟まるバトルをこなしつつ最後のボスを倒す一般的なものや、エリアに潜む野狗子を探し、それを倒す探索&バトルの融合ステージなどが存在。ステージによってはそれらが複合したものもある。 野狗子は見つけると逃げ出す場合があり、“チェイス”が始まることも。逃げる野狗子を追いかけて、追い詰めるパートだ。こうした追跡パートはほかの作品でも見られるが、だいたい相手との距離が絶対に近づくことはなかったり、目的地まで到達することが目標になっていたりする。 本作のチェイスは、チェイス中でも憑依先を変えられるため、近くの人間に憑依して相手を攻撃したり、はたまた憑依で先回りして道を塞ぐように攻撃するなど、多彩かつ自由な立ち回りが可能。ステージによっては、逃げる相手のゴールがない、またはゴールに到達する前に倒すこともできる。 チェイスシーンのあるゲームの中でも珍しく、シチュエーションやシーンを自分の手で操作して映画的に演出できるのがおもしろいところ。システムとしては、探索とバトルが融合しているので難しい面もある。しかし、慣れてくると野狗子を追い詰めていく超人怪物ハンターのような動きができて、とても楽しかった。 ただ、大半のシチュエーションでは“一定値までは体力を削ることが可能”みたいな感じになっていて、倒し切ることはほとんどできない。けっきょくのところゴール地点にたどり着きバトルが始まることが多かった。ときには野狗子が変身して体力が全回復することも。 変身しない場合は道中で削り切った体力のままバトルになるので有利な状況になるのだが、そうなる場合もほとんどない。もう少しチェイスでがんばったごほうびがあってもよかったのでは? とも感じた。 稀少体たちはシンプル&ユニーク 稀少体たちのキャラクター性も、本作の大きな魅力のひとつ。物語を進めていくにつれて、それぞれどんな人物なのかを詳しく知ることができる。各キャラクターとの交流を通じて最初は人間性の薄かった憑鬼にも、人間らしい心が芽生えていくところもおもしろかった。 人々の助けになりたい純粋な善人のジュリーは、かわいらしさもありつつ特別な力に目覚めてしまった環境が、なんとも主人公的なポジション。アレックスはとある目的があり、野狗子と生身で戦っていたため、憑鬼と利害が一致する関係に。クールで怖さも感じられる男だが、日常では白衣姿の医者なあたりもグッとくる。 ステージ終了時には、その時点で操作していたキャラクターでカットインが入る。これがとてもカッコイイ。 モーションはいくつか存在する。物語によっては専用のカットインとなっており、とくに後半は専用のものが多い。 一般人を操作していたら勇ましい顔つきの一般人がカットイン。なんだか笑えるがカッコいい。 ジュリーとアレックスは主人公らしさが強い一方で、ほかのメンバーは個性派揃い。ホームレスのエドは、見た目からは予想できない超武闘派なところがカンフー映画のよう。家政婦のトゥリは九龍ではない別の地域から来た人間だが、これまた見た目からは予想できないようなバックボーンを持っている。 また、稀少体は専用の特別な凝血武器を持っており、ジュリーなら爪、アレックスなら剣(メス)と、戦闘面でも個性的。とくに筆者が気に入ったのがマダムなベティーで、ふだんは杖を使って歩いているほど年老いているためか、憑依していないときはまったく活躍してくれない(倒れているキャラクターを助け起こしてくれる稀少体もいる)。そのぶん憑依したときの能力はすさまじく、杖で敵を叩き斬る。さらにいずれのスキルも強力なのだが、そのぶん解放には特殊な条件がある。 九龍×怪物×異能バトル! 全体的に見ると、やはり個性的な面を多々感じられるアクションアドベンチャーに仕上がっていた本作。一部粗削りな面もあるが、「わかりにくくて進めない」、「ノーヒントで何かをしなくてはならない」みたいな場面はほぼなく、遊びやすさはしっかり磨かれている。 九龍を舞台に、怪物である野狗子を中心にストーリーが展開していくが、そこへ特殊部隊の介入や、謎の宗教組織の関与など、多方面の要素が絡んで物語が進んでいく。設定は一部断片的だが物語自体はかなりわかりやすく、時系列も複雑に描かれているわけではないので、すんなりと飲み込めるはずだ。 ボス戦もいくつか存在し、大ボスならば自由にメンバーを選択してバトルに臨める。そのボスと関連するキャラクターを選択した場合は、専用のシーンやセリフが用意されている。 一般人が戦っている奇妙なゲーム画面や、現実的でありながらもユニークなキャラクターたち、ホラーテイストの強い敵など、ゲーム画面からはとても奇抜なタイトルに見えるだろう。 ただ遊んでみると、物語とアクション性は独特ながらも王道的で、前述の通り青年バトル漫画のようなタイトルだ。見た目からは確かに万人にオススメしにくいのだが、尖ったものが好きな人にはたまらないゲームでありながら、じつは万人にオススメしたい、そんな不思議な作品となっていた。 純粋なホラーゲームを期待している人は肩透かしを食らう面もあると思うが、日常に潜む脅威に立ち向かうという設定はいかにもホラー映画的。カットシーンの演出などでもホラー映画の影響を感じる部分があるので、映画ファンも楽しめるはずだ。 通常版は各ハード5478円[税込]と、昨今のゲームでは比較的お手ごろな価格なのもポイント(Bokeh Game Studio初作品なので、挨拶代わりに控えめにしているとのこと)。気になる人は、ぜひ手に取ってみてほしい。