茨城・筑西の明野地区 小中6校、歴史に幕 合同閉校式 校歌高らか、校旗返納
茨城県筑西市明野地区で義務教育学校「明野五葉学園」が4月に開校するのに伴い、同地区の市立小中6校の合同閉校式が23日、同市海老ケ島の明野公民館で開かれた。児童生徒が校歌を高らかに歌い上げ、校長による校旗の返納を見届けるなど母校の歴史に幕を下ろした。 本年度末で閉校するのは、大村(児童数236人)、村田(同120人)、鳥羽(同82人)、上野(同95人)、長讃(同95人)の5小学校と明野中(生徒数321人)。式典には小学6年生と中学3年生、教職員ら計約500人が出席した。 須藤茂市長は式辞で「児童生徒の皆さんは、輝かしい歴史と伝統を誇りとし、次のステージへと引き継いでいってほしい」と述べた。小室高志教育長は「明野五葉学園は小中一貫。さらに充実した教育活動が展開されると確信している」とあいさつした。 子どもたちは母校の校歌や、明野中校歌の作曲者の孫でピアニストの平井李枝さんが作詞作曲した合唱組曲「明野ひまわりの絆」を歌った。授業や行事の写真がスライド上映された後、各校長が須藤市長に校旗を返納した。 明野中3年の渡辺元喜さん(15)は「学校がなくなると実感して寂しい気持ちもあるが、(スライド上映で)懐かしさに浸れて良かった。五葉学園になっても、僕たちが残してきたことはなくならない。後輩たちには新たな伝統をつくってもらいたい」と話した。
茨城新聞社