夏にお薦めする「農の博物館」 果実、農機、牛…食べ比べも
「農機」「農協」も
農機は、メーカーが運営する企業ミュージアムも多い。滋賀県長浜市にはヤンマーホールディングス(大阪市)のグループ会社が、福岡県久留米市には福岡九州クボタ(福岡市)がそれぞれ運営する博物館がある。 北海道士幌町には、JA士幌町が運営する「農協記念館」があり、JAの歴史や管内農業について紹介する。JAが運営するのは全国でも珍しい。 <取材後記> 文部科学省によると、国内にある博物館の数は5700を超える。ジャンルは科学や歴史、美術などさまざま。博物館がこれほど多い国は珍しく、日本は“博物館大国”とも呼ばれている。 今回、農作物や畜産・酪農、農機など、農業の中でもさらにテーマを絞った特色ある博物館を紹介した。本記事では触れなかったが、国内には他にも、大学や行政が運営する、農業全般を扱う総合博物館も数多くある。 いかに産地が築かれたのか、どんな人たちが貢献したのか──。多くの農業の博物館では、農家の苦労や努力が紹介されている。先祖をしのぶ盆のこの時期。博物館を訪れ、日本の農業の礎を築いた先人たちに思いをはせてはどうだろうか。 (北坂公紀)
日本農業新聞