筑陽学園きょう2回戦 仲間を助ける「10人目」 中上翔一朗・三塁コーチャー /福岡
<センバツ甲子園> 第91回選抜高校野球大会に出場している筑陽学園は29日、2回戦で山梨学院(山梨)と対戦する。三塁コーチャーを務める中上翔一朗選手(3年)はセンバツ初戦、冷静な判断で仲間を生還させた。「10番目のレギュラー」として、8強入りへナインを助ける。【宗岡敬介】 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 ◇「1点を大事にして勝つ」 中上選手は新チームから三塁コーチャーを任されてきた。前田健人部長(34)は「まじめに物事に取り組むタイプ」と評する。バントがうまく内野の守備力も高く、江口祐司監督(56)は「勝負の分かれ目では中上を使う」と信頼を寄せる。 「甲子園は打球が伸びるように見える」と他球場との違いを感じた。それでも、初戦の二回裏1死一、二塁の場面では、進藤勇也選手(3年)が左前打を放つと「バウンドがイレギュラーした」と絶妙な判断で腕を回し、貴重な先制点をもぎとった。 28日、チームはシートバッティングなどで調整を進めた。中上選手は「山梨学院は強打のチームで、1点を大事にしたい。できることをしっかりとやって勝ちたい」と意気込んだ。 〔福岡都市圏版〕