新NISAでお金が増えたらすぐ引き出せますか? 引き出しには何日くらい掛かりますか?
新NISAの出金タイミングについて疑問を抱いている方もいるでしょう。 「新NISA」は、2024年1月からスタートする新しいNISA制度で、従来のNISAと比べて非課税枠が大幅に増加し、非課税期間が無期限に延長されるなど、内容が充実しています。新NISAを活用することで、株式や投資信託で得た利益も非課税で運用可能です。 本記事では、新NISAの売却と現金化の手順、および出金までにかかる期間について説明します。新NISAの売却や出金のスケジュールを理解し、利用する上でのイメージをより鮮明に描いてみてください。
新NISAで売却・現金化する際の流れ
新NISAで保有している株式や投資信託を売却し、現金化する手順は以下のとおりです。 1.売却する金額や口数を決定する 2.売却注文を出す 3.売却注文が決済される 4.出金依頼を出す 5.指定口座に資金が振り込まれる まず、株式や投資信託の売却金額や口数を確定し、注文を出します。注文が成立(決済)したら、証券会社に出金を依頼し、指定口座に資金が振り込まれます(出金)。 出金依頼から、実際に出金が反映されるまでの期間は証券会社によって異なりますが、最短で翌営業日の出金が可能です。出金依頼を出してから、口座に資金が実際に振り込まれるまでにかかる期間を事前に確認することが大切です。
新NISAでは非課税枠の再利用が可能
従来のNISAでは、株式や投資信託を売却しても非課税枠を再利用できませんでした。しかし、新NISAでは、株式や投資信託を売却した際に非課税枠の再利用が可能です。 そのため、「非課税枠が残りわずかなので、A株を売却して空いた枠を活用してB株を非課税で運用する」といった戦略が取れます。再利用により、非課税枠を有効に活用できるのは新NISAの魅力です。 ※再利用できる枠は銘柄の簿価分となります。
新NISAで現金を引き出す場合の注意点
新NISAで現金を引き出す際には、売却時のタイムラグや証券会社ごとの出金までの所要期間の違いに注意が必要です。これらの注意点を理解しておくことで、新NISAで計画的な出金が可能となります。 また、利益を最大化するためにも役立つでしょう。本項では、新NISAで現金を引き出す場合の注意点について詳しく紹介します。 ◆引き出したいタイミングで利益が出ているとは限らない 新NISAで投資信託を売却して現金化する場合、タイムラグが発生する可能性があることに注意が必要です。株式の場合はリアルタイムの価格で売却が可能ですが、投資信託の基準価額は1日に1回確定され、かつ約定日が翌営業日以降になることがあります。 そのため、売却注文を出した時点と実際に約定した時点では価額が異なり、思っていた利益が得られないこともあります。逆に、利益から損失に変わることも考えられるため売却のタイミングには注意してください。 ◆証券会社によって振り込みまでの期間が異なる 新NISAだけでなく、従来のNISA口座にも言えることですが、出金の際には証券会社によって口座に振り込まれるまでの期間が異なるため、注意が必要です。最短で翌営業日に出金可能な場合もありますが、2~3営業日以上かかる場合もあります。 さらに、最短で翌営業日に出金可能な証券会社であっても、出金依頼の時間によっては口座への振り込みが翌々営業日以降となることがありますので、注意してください。また、土日祝日の出金依頼は受付自体が翌営業日となることもあります。 出金依頼から口座振り込みまでの期間は証券会社によって異なるため、事前に確認し、余裕をもったスケジュールで出金することをおすすめします。
新NISAでお金を引き出す際は、余裕をもったスケジュールで進めましょう!
新NISAの出金までにかかる期間は、証券会社によって異なります。そのため、証券会社の出金スケジュールを事前に確認しておくことが重要です。また、投資信託を売却する場合は、約定までにタイムラグが生じる可能性がある点にも注意してください。 新NISAは2024年1月にスタートします。株式や投資信託を非課税で運用できるため、効率的な資産形成を目指すことができます。新NISAに興味がある方は、早めに利用する証券会社を決めておきましょう。 出典 金融庁 新しいNISA 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部