オラスクアガの初防衛戦は無判定試合に 偶然のバッティングで相手が負傷「非常に残念」
プロボクシング興行「Prime Video Presents Live Boxing10」（14日、東京・有明アリーナ）2日間にわたる国内史上最大級の興行の最終日。WBOフライ級王者のアンソニー・オラスクアガ（25）＝米国＝の初防衛戦は1回2分25秒、偶然のバッティングで相手が負傷して続行不可能となり無判定試合となった。 帝拳に所属するオラスクアガが挑んだ初防衛戦。1回にゴンサレスの負傷で試合続行不可能となり、無判定試合となってしまった。王座は保持するが、不完全燃焼に終わった。 「戦争するつもりできた。非常に残念。自分の力を証明したかった」 元WBO世界ライトフライ級王者の左パンチをかわした際に、偶然のバッティング。相手が左目の下を切り、出血した。一度は試合が再開されたが、1回2分25秒にレフェリーが試合終了を宣言。あっけない幕切れだった。 12日にIBF世界ライトフライ級王座を獲得した矢吹正道が階級を上げての対戦を望み、13日にWBC世界フライ級王者となった寺地拳四朗との対決も可能性がある。寺地はライトフライ級時代の2023年4月にプロ唯一の黒星を喫した相手だ。ゴンサレスも含め、次に対戦したい選手を問われたオラスクアガは「全員とやりたい」とし「すぐ戻ってきたい。いつでも準備はできている」と笑顔で話した。（石井文敏） ■アンソニー・オラスクアガ（Anthony Olascuaga） 1999年1月1日生まれ、25歳。米カリフォルニア州ロサンゼルス出身。スパーリングで中谷潤人（M・T）にダウンを取られたことから本気でボクシングに取り組むようになった。戦績はアマチュア時代が23戦22勝1敗、プロでは9戦7勝（5KO）1敗1無効試合。163センチ。
