復興とSDGs意見交わす 福島県郡山市でシンポジウム
福島県の「ふくしま復興とSDGsを考える県民シンポジウム2024」は4日、郡山市の記憶の森で開かれ、復興の加速化と持続可能な社会づくりに向けて意見を交わした。 2014(平成26)年に始まり、11回目。約140人が参加した。第1部は地域おこし協力隊活動推進協会代表理事の佐藤恵美さん(郡山市)、田村市地域おこし協力隊の中山真波さん、ハタフル(郡山市)の鈴木茜さん、久保木畳店(須賀川市)社長の久保木史朗さんが、6次化商品の開発や環境保全の取り組みなどを発表した。 第2部には内堀雅雄知事と、気象キャスターネットワーク理事長の井田寛子さんも参加。地域の魅力を見つめ直し、持続可能な社会の在り方をテーマに話し合った。県の「しゃくなげ大使」で関西学院大教授の村尾信尚さんがコーディネーターを務めた。 内堀知事は復興とSDGsは一人一人が主人公とした上で、「『自分のため』が地域や子どもの未来のためになる」と今、自分にできる行動を取る大切を呼び掛けた。井田さんは「今がゴールではなく、進化させたいという復興への思いを感じた」と各発表者の活動をたたえ「性別や職業のジャンル、年代を超えた議論が大事になる」と述べた。
村尾さんは「環境に配慮した商品や被災地の名産品を買うなど、消費行動を通じてもSDGsや復興に貢献できる」と提言した。