即戦力として大きな期待 自衛官がバス運転士を体験【岩手・滝沢市】
IAT岩手朝日テレビ
バス運転士の職業体験会が岩手県滝沢市で開かれました。参加したのは退職が近い自衛官です。運転士不足が続く中、ある理由から即戦力として期待されています。 陸上自衛隊岩手駐屯地で行われた体験会は、自衛隊を退職した後に就く職業としてバス運転士を検討してもらおうと自衛隊と県交通、滝沢市が合同で開きました。 8日は、おもに定年や任期満了が近い自衛官が参加し、県交通の職員に指導を受けながら、運転を体験しました。 国を守る自衛官と交通インフラを担うバス運転士。全く異なる職種ですが、共通点があります。 実は多くの自衛官は、訓練を通して大型運転免許を取得しています。中には乗客を乗せられる二種免許を持つ隊員もいて、2024年問題を背景に運転士不足が続くバス業界にとっては、即戦力になりうる人材です。 また自衛官は、任務の性質上主に50代半ばで定年を迎えることから、再就職をスムーズに支援したい自衛隊にとっても、バス運転手は勧めやすいメリットがあります。 退職が近い自衛官向けのバス運転士体験会は、今後も開催が検討されていて、県交通以外のバス会社にも参加を呼びかけたいということです。