【大学野球】今秋ドラフト上位候補の大商大・渡部聖弥 待望の今季1号はグランドスラム「焦りあった」
◆関西六大学野球春季リーグ戦 ▽第4節2回戦 大商大14―3京産大(27日・ほっともっとフィールド神戸) 大商大が開幕6連勝で勝ち点を3に伸ばした。今秋ドラフト上位候補の渡部聖弥中堅手(4年)が、8回に今季1号の満塁本塁打を放つなど、2安打5打点の活躍。神院大は大院大に雪辱し、1勝1敗とした。 大商大・渡部に待望の一発が飛び出した。10―2の8回無死満塁、中越えに自身リーグ戦初のグランドスラム。今季27打席目での通算8号に「(シーズンの)初めは真鍋(慧)の方が打っていたので、焦りもあった」と胸をなで下ろした。 ドラフト上位候補として注目を集める今季、26日までは3試合で無安打だった。「最高学年の責任もあるし、結果がついてこなかった。沼に、はまっていた」。広陵(広島)の後輩・真鍋にも、練習場まで送る車中などで助言を求めたほどだった。広陵・中井哲之監督(61)の「苦しいときは成長している」という教えを胸に、左足の踏み込みの甘さを修正して臨んだ。 5月3、4日の次節(わかさ)で大商大が連勝し、2位の大経大が勝ち点を落とせば、連盟新記録の5季連続優勝が決まる。渡部は「前半戦は打てなくて、打線の切れ目になっていた。今度は自分が引っ張っていけるように」と挽回を約束した。
報知新聞社