ソフトバンクのドラフト1位、前田悠伍がシート打撃初登板 斉藤和巳4軍監督「ドラ1の片りんを随所で見せてもらった」伝家の宝刀で2三振奪う
ソフトバンクのドラフト1位ルーキー、前田悠伍投手(18)=大阪桐蔭高=が7日、福岡県筑後市のタマスタ筑後でシート打撃に初登板した。40球を投げて、安打性の打球は4本。最速は140キロで、2三振を奪った。 ■伸びあるストレート!期待のドラ1ついに「初登板」【動画】 打者を相手に投げたのは昨年9月のU18ワールドカップ(W杯)の台湾との決勝以来。ドラフト7位の藤田悠、育成の三代とオスーナの3人に対し、20球を2セット投げた左腕は「久しぶりに打者と対戦できて本当に楽しかった」と汗を拭った。 3人にそれぞれ安打を許した1巡目は打者が立った時の感覚の確認、2巡目は打者を抑えることがテーマだった。2巡目はオスーナ、三代から得意のチェンジアップで空振り三振を奪った。 反省点には「久しぶりでインコースにしっかり投げられなかった。若干甘く入ってしまったところ」を挙げ、収穫は「真っすぐで少し空振りが取れたし、変化球がいいゾーンにいって(打者が)思った以上に振ってくれた」と口にした。 斉藤4軍監督は「高卒でもドラ1で入ってきた片りんを、随所でしっかり見せてもらった」と語った。さらに「一番自信がある変化球だと聞いていたチェンジアップで空振りを取っていた。スピードもブルペンより出力が上がっているなと感じた」と評価した。 オスーナの打席で「163キロ」の球速表示が出る一幕も。「何か誤作動で。163キロ? 誰が投げたんだろうと思った」と笑った。約7カ月ぶりに打者相手に投げた感想は「早く試合で投げたい気持ちになった」。それでも「まずは体づくりを大事にしているので、焦ることなく自分のペースでやっていければ」。ぶれずに一歩ずつ前進する。(浜口妙華)
西日本新聞社