小野伸二とは学生結婚 21歳で渡蘭を決断「結婚するつもりはなかった」小野千恵子を後押しした両親の「言葉」とオランダでの5年間
■両親の後押しで学生結婚を決意してオランダへ ── サッカー選手の小野伸二さんとご結婚されたきっかけをうかがってもいいですか。 小野さん:主人がオランダのチームへ移籍することになったことがきっかけです。18か19の頃からおつき合いをしていて、彼の海外移籍が決まったときは2人ともまだ21歳でした。私は大学生でしたし、結婚するつもりはなかったんです。でも、「やっぱり一緒に行きたい」という話になったとき、後押ししてくれたのは私の両親でした。
「これだけの人があなたを必要としてくれているんだから、一緒に行くべきじゃない?」と言ってくれて。オランダには知り合いもいないし、オランダ語もわからないし、不安はありましたけど、両親に背中を押してもらって決心することができました。 いま思うと、まだ子どもでしたね。長女はいま19歳なんですけど、親としては「2年後にそんな話になったらどうしよう」と思ってしまいます。 ── オランダには何年いらっしゃったのですか。
小野さん:5年間暮らしました。行く前は不安もありましたけれど、住んでみると、自然が豊かで暮らしやすかったです。オランダ語ができなくても、ほとんどの人が英語を話せるので、それほど不便なことはありませんでした。何よりオランダ人って背が高い人が多いんです。日本では大きい私が普通に見えるのが快適でした。 ── 海外での生活で、大変だったことはありましたか。 小野さん:お料理ですね。まだ学生でほとんど料理をしたことがなかったので。日本から持ってきたレシピ本を片手に作っていましたけど、食材を調達するところから苦労しました。いまは日本の食材が手に入りやすいと思いますけど、当時は小さい日本食材のお店まで車で1時間かけて買いものに行ったり、中華食材や韓国食材のお店で似たようなものを探したり…。
── 現地で交友関係は広がりましたか。 小野さん:いわゆる日本人コミュニティには入っていなかったのですが、夫のチームメイトのパートナーのなかに年齢の近い方がいて、仲よくさせてもらっていました。 その時に友達になった韓国人の友人とは、おたがい帰国してからもときどき会っています。彼女は日本好きが高じて日本語がペラペラになってくれたので、当時は片言の英語で話していた私たちですが、いまでは日本語で会話ができます。
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