大火から1か月 雪の下に残るがれき、ボランティアらが見守る糸魚川
今は歯磨きや即席麺、紙おむつなどに需要
JR糸魚川駅前の自治会の施設「緑町会館」を借りて、昨年末から開設した支援物資の給付所も活動中。糸魚川市や近隣自治体の日赤奉仕団約40人の女性たちが、毎日2人ずつ交代で物資の整理や給付の活動をしています。 事務所内は衣類や食品、食器、即席麺、水のボトル、ペットの餌、靴などあらゆる日用雑貨が山積み。日赤奉仕団糸魚川支部委員長の五十嵐洋子さんは「被災直後は布団や毛布、衣類の希望が多かったが、少し落ち着いてきた最近は歯磨き道具や即席麺、それにお年寄りのための紙おむつ、ティッシュなどが目立ちます。被災した方々が必要とするものばかりです」と話していました。活動は当面3月まで続きます。
対策本部の27日までのまとめによると、大火による被災者は120世帯、224人。負傷者は消防団員15人を含む17人で、多くは軽傷。被災者向けの入居可能施設は公営住宅49戸、民間179戸の合計228戸あり、被災者のうち54戸115人がこれらの住宅に入居しました。12月23日までの常備消防と消防団の出動は消防車など231台、活動人員は1954人でした。 これまでのボランティア活動には「思い出の品探し作業」の場合、1月8日までに建設業協会のメンバー約70人や重機23台を含め延べ703人が参加。支援物資の仕分け作業は延べ206人が参加しました。被災者の生活再建はこれからですが、地域で手を取り合いながらの支え合いは息長く続きます。
---------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説