総事業費25億円、出雲・国スポ自転車競技場の新設見直し 出雲市長が再考求める 丸山知事「何かを決めた状況ではない」
2030年の「島根かみあり国スポ」に向け、島根県が出雲市内で予定した自転車競技場の新設を見直す方向で調整に入ったことを受け、出雲市の飯塚俊之市長が1日、島根県の丸山達也知事に対し、再考するよう求めた。 【ニュース追跡】自転車競技場の新設「白紙」 島根県 背景に国スポ見直し論 戸惑う地元や競技団体
松江市殿町の県庁で丸山知事と面会した飯塚市長は「関係者は新競技場に大きな期待を寄せており、(見直しは)非常に重い内容だ。(新設は)県民の切なる願いと受け止めていただきたい」と強調。県と協力して完成後の利活用を進めると訴えた。 丸山知事は「このまま進めていいかどうかを再検討をしている段階で、何かを決めた状況ではない」と説明した上で「要望内容を踏まえて検討していきたい」と述べ、関係者と丁寧な議論を進める考えを示した。 自転車競技場は当初、県関係で唯一新設を計画。総事業費25億円、県費負担19億円を見込んでいた。県は財政負担の重さや大会後の活用が十分に見込めないことから「白紙」に戻す一方、競技団体は競技振興の観点から再考を求めている。