清水希容が引退「夢のような時間でした」…東京五輪銀メダル「世界一美しい空手の形」
東京五輪の空手の女子形で銀メダルを獲得した清水希容(30)が13日、所属のミキハウスを通じて現役引退を発表した。 5月19日に兵庫・尼崎市で行われる全日本実業団空手道連盟第4回日本地区大会を最後に特別演武を披露し一線から退く。清水は「この機会を持って、選手として競技を引退することを決意いたしました」と報告した。 小学校3年時に空手を始め2013年の全日本空手道選手権で当時史上最年少で優勝。全日本は7連覇を達成した。世界選手権は14年、16年で連覇を果たし、21年東京五輪で銀メダルを獲得した。「世界一美しい形」と称讃された。 以下はミキハウスを通じて発表した清水の談話。 「これまで、たくさんの方々の心へ何か届けられるような形を打ちたいという思いで競技を続けてまいりました。私自身オリンピックの舞台に立てる日がくるとは思ってもいませんでしたが、空手が採用された東京オリンピックに出場させていただくことができ、夢のような時間でした。このような、かけがえのない経験ができたのも、サポート、応援してくださった方々、所属であるミキハウスのサポートのお陰と、とても感謝しております。演武当日は、皆さまに今までの感謝の気持ちを込めて演武いたします。どうぞよろしくお願いいたします」 ◆清水希容(しみず・きよう)1993年12月7日、大阪・吹田市生まれ。30歳。兄の影響で小学3年から「養秀館本部」で空手を始める。東大阪大敬愛高3年時に女子形個人戦で高校総体優勝。関大を経て2016年、ミキハウス入社。14、16年世界選手権連覇。全日本選手権は大会最年少20歳で優勝した13年から7連覇。東京五輪空手女子形で銀メダル。流派は糸東(しとう)流。身長160センチ。
報知新聞社