【スーパー業界 再編の背景】「イオン北海道」が「西友」9店舗を買収 “3強”から頭ひとつ抜き出る…暮らしにはどのような影響が?
「イオン北海道」は、「西友」の北海道内にある全9店舗を買収すると発表しました。2024年2月には、イトーヨーカ堂が北海道撤退を発表したばかりです。 スーパー業界の再編は、今後も進むのでしょうか。
スーパー“3強”の売り上げ高
北海道のスーパーは大手3社で売上高の約8割を占めていて、“上位3強”とも呼ばれています。 【スーパー“3強”の売上高】(2022年度 帝国データバンク調べ) ・イオン北海道 3396億円 ・コープさっぽろ 3174億円(提携先含む) ・アークスグループ 3116億円 今回の買収により、1位の「イオン北海道」に「西友」の道内売上高 261億円が加わわり、“3強”から頭ひとつ抜き出ることとなります。
スーパー再編の背景とは
流通アナリストの中井彰人さんによりますと、スーパー業界再編の背景には、“物流”の問題があるといいます。 北海道はエリアが広く「物流コスト」がかかります。シェアが高い方が物流効率が良くなり、コストを抑える効果があるというのです。
スーパー再編 暮らしにどう影響?
スーパー業界の再編が続くと、暮らしにどのような影響があるのでしょうか。 中井彰人さんによりますと、スーパー間の価格競争などが激しくなることで、商品やサービス面で消費者にメリットが出ることが予想されます。 一方で、地域の生活を支える中小店舗がなくなってしまうおそれもでてきます。 地域の流通をどうやって守っていくのかが、今後の課題となりそうです。
UHB 北海道文化放送
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