古豪ゴンナパーが3つのダウンを奪って新鋭・上野空大を粉砕。試合後には計量オーバーを謝罪【Krush】
「Krush.165」(9月28日、東京・後楽園ホール)で元K-1 WORLD GPライト級、元Krushライト級王者のゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)と二十歳の新鋭・上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+)が対戦し、ゴンナパーが3つのダウンを奪い、3RでTKO勝ちを収めた。 ゴンナパーは7月のK-1で与座優貴に1RでKO負けを喫して以来の再起戦。上野は同じ大会でプレリミナリーファイトに出場し、河北“KONG”光生に1RでKO勝ちを収め、プロ戦績を4戦4勝とした。 上野にとってはキャリアで勝るゴンナパーを破れば一気にK-1グループのライト級のトップ戦線に躍り出るチャンスの試合だった。
ところが前日計量でゴンナパーが規定体重の-62.5kgから1.65kgオーバーでクリアできず。試合は第1R、ゴンナパーは減点2からスタート。グローブハンデとして、上野は8オンス、ゴンナパーは10オンスのグローブを使用。ゴンナパーはファイトマネーから30%没収という形で試合が行われた。 1R、サウスポーのゴンナパーとオーソドックスの上野。上野の前蹴りでいきなりゴンナパーがスリップダウン。ガードを固め圧をかけるゴンナパーがパンチを連打。上野は前蹴りで突き放すが、ゴンナパーは詰めて右ジャブ、左フックでダウンを奪う。立ち上がった上野になおも圧をかけるゴンナパー。上野もパンチを返す。ゴンナパーのパンチに上野はインロー。足が流れるが構わず前進のゴンナパー。
2R、上野が前蹴りから走り込んで飛びヒザもゴンナパーがパンチで迎撃。上野がスリップダウン。圧をかけるゴンナパーに上野がワンツーもゴンナパーの前進は止まらない。しかし上野の右インローでゴンナパーの足が流れ始める。上野は右インローからワンツー。ゴンナパーも近距離でパンチを連打。ゴンナパーは左フック、右ボディー。なおも連打から左フックでダウンを奪う。立ち上がった上野になおもラッシュのゴンナパー。ゴンナパーの左右のフックで朦朧の上野。立ち続けるが危険な状態。
3R、いきなり飛びヒザを狙う上野にゴンナパーのキックがローブローとなり中断。再開後、ゴンナパーは圧をかけて右フック、左ストレート。上野がダウンしたところでセコンドがタオルを投入。ゴンナパーのTKO勝ちとなった。 試合後、ゴンナパーはマイクを握ると「今日はこうして勝つことができて大変うれしく思います。ただし今回、計量でミスをしてしまいまして、対戦相手の方にも大変申し訳ありませんでした。試合間隔も少し空いてしまいましたので、ちょっと体重調整が難しいところがありました。今後もウィラサクレックジムでしっかり練習を重ねて、また次に臨みたいと思います」と謝罪の言葉を述べた。