与論町でなぜ11月にこれほどの大雨が?日本の南の海上には3つの台風…影響は 佐藤気象予報士の解説
鹿児島読売テレビ
なぜ与論町で11月にこれほどの大雨が降ったのでしょうか?そして日本の南の海上には3つの台風があり、今夜にも4つ目の台風が発生する見込みです。佐藤気象予報士の解説です。 (佐藤気象予報士) 先週金曜日の天気図です。鹿児島の西側では等圧線が北に盛り上がっています。こういったところを「気圧の谷」と言い周りよりも気圧が低くなっています。この気圧の谷に向かって高気圧のふちを回った湿った空気や台風22号周辺の湿った空気が流れ込んだことで奄美地方南部では大雨となりました。 11日の雲の様子を見てみましょう。現在日本の南の海上には台風が3つ発生しています。また、11日中に台風25号にかわる見込みの熱帯低気圧もあります。台風が4つ同時に発生することは稀にありますが11月としては初めてです。特にこのあと台風に変わる見込みの熱帯低気圧はこの先奄美地方を中心に影響が出る見込みです。 進路の予想です。熱帯低気圧は発達しながら西よりに進んでいます。11日夜にも台風に変わり今週後半には暴風域を伴う見込みです。 今のところ県内に直撃することはなさそうですが週末には奄美地方の海上で波が高くなる可能性があります。また、先日の台風22号のように周りの湿った空気が流れ込むことで局地的に大雨となる恐れもあります。最新の気象情報に注意してください。