東海大翔洋2回戦敗退、関商工(岐阜)に14―24逆転負け【全国高校ラグビー】
第104回全国高校ラグビー大会第3日は30日、2回戦16試合が大阪府東大阪市の花園ラグビー場で行われ、静岡県代表の東海大翔洋は関商工(岐阜)に14―24で逆転負けした。 東海大翔洋は前半1分にWTB青木佑弥のトライで先制し、12分にもSH朝日健太がインゴールに持ち込んで追加点。FB白鳥皓大のゴールも決まって14―0としたが、17分にトライを許すと、後半は得点を奪えず、失点を重ねて敗れた。 ■先制トライも圧力に屈し目標の〝年越し〟逃す 目標の〝年越し〟に向け東海大翔洋は幸先よく先行したが、東海のライバル関商工の圧力に屈し逆転負け。まとめ役のWTB青木は「自陣でのプレーが続き、悪循環に陥ってしまった」と悔やんだ。 狙い通りの先制パンチだった。開始直後、SO堀井が蹴り出したボールをインゴールで抑えたのは青木。「相手は裏が空くと分析していた。戦術がはまった」と振り返った。 直後に自陣深くまで迫られたが低いタックルでしのぐと、FB白鳥のキックで状況を打開し一気に逆襲。モールで押し込み、最後はSH朝日がゴール中央に飛び込んだ。 ただ、理想的な展開が逆に守りの姿勢につながったのか。前半17分に中央を簡単に破られトライを許すと、「焦りが出てしまった」と朝日。ミスと反則で流れを失い、チームとして持ち味のキックも乱れた。「エリアを管理できず、接点でも負けて攻撃を継続できなかった」。津高監督は敗因を見つめた。 同校としても静岡県勢としても22年ぶりの3回戦進出を逃したが、チームスローガンの「エンジョイ」を貫いた。青木が「苦しい時間帯でも声をかけ合ってプレーできた」と胸を張れば、朝日も「次の代でもう一度、シード校撃破に挑んでほしい」と思いを託した。
静岡新聞社