豊嶋花、天真爛漫な役への不安も “もだキュン”ドラマで見せる新たな一面:インタビュー
女優の豊嶋花が、シンドラ『君が死ぬまであと100日』(日本テレビ毎週月曜24時59分~放送中)に出演。主人公・津田林太郎(演・髙橋優斗)の幼馴染の神崎うみを演じる。本作は生きものの余命が見えてしまう林太郎。幼馴染のうみと付き合うことになったが、うみの余命が見えてしまったことから、その余命を増やそうと林太郎が切磋琢磨していく“もだキュン”ドラマ。インタビューでは、自分よりもテンションが高いという神崎うみを演じるにあたり意識していたこと、豊嶋が最近ときめいたことについて話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】 【写真】豊嶋花、撮り下ろしカット ■幼い部分と明るい部分を最大限出すことができたら ――『君が死ぬまであと100日』の出演のお話聞いたときはどのような心境でしたか。 お話をいただいてからすぐに原作を読みました。林太郎とうみの二人が愛すべきキャラクターだなと思いましたし、かわいらしいうみのことが大好きになりました。その反面こんなにもかわいい天真爛漫な女の子を、自分が演じることができるのかという不安も少しありました。 ――第1話を拝見して、豊嶋さんとうみがすごく合っていたので、演じやすかったのではと思ったのですが、実際はいかがでした。 「花ちゃんにこの役に合ってるね」と言っていただけるのですが、自分ではあまりそうは思えていなくて…。 ――それはなぜですか。 私の声が落ち着いていると言われることがあったので、その声のトーンがうみのキャラクターと合うのかなって。 ――すごく合っていると思いました。 ありがとうございます! 自分が持っている幼い部分と明るい部分を最大限出すことができたら、と思いながら役作りをしていきました。 ――事前に準備されていたことは? 特別なことはしていなくて、原作を読み込んでキャラクターを自分の中に落とし込むことでした。ただ、その中で気づいたことがあって、小学生の頃からずっと一緒にいる親友がうみにちょっと似ているんです。 ――参考になりそうな人物が身近にいたんですね! はい。うみそのままではないのですが、天真爛漫ですごく明るくて周りの空気を温かくしてくれます。自分のことは後回しにしてしまうところがあって、そういうところもうみと重なるなと思いました。普段からよく会っているけど、その親友を観察してみようと思いましたし、うみを演じるにあたりすごく参考になりました。 ――親友を改めてよく見たことで、新たな魅力も発見したんじゃないですか。 もう手放せない親友だと思いました(笑)。 ――よりその友人が好きになって。実際に演じてみて大変だったところは? うみは私よりもテンションが高いんです。それもあって一旦オフにしてしまうと、撮影のたびにギアを入れ直すのがすごく大変でした。ですので、休憩中も明るい性格の状態、うみのテンションをある程度保っていました。 ――完全にオフになる瞬間はなかったんですね。 はい。私自身、普段が暗いわけではないので、明るくいることが苦なわけではないのですが、普段よりもさらにテンションのギアを上げて過ごしていたので、撮影現場にいらっしゃる皆さんにうるさいと思われていないかが心配で(笑)。ムードメーカーくらいで収まっていたならば嬉しいです。 ――あはは(笑)。監督から演技に関するリクエストはありました? ありました。林太郎を元気づけるために、「よしよし」とか「大丈夫だよ」といったセリフがあるのですが、そういったセリフは落ち着いてみえてしまいがちで、どこかお姉さんっぽく見えがちなんです。それを本読みの時に監督からご指摘いただいて、気をつけなければと思いました。安心させるような言葉をかけるからと言って、うみが林太郎よりお姉さんというわけではない、というのは意識していた部分です。 ――うみはメロンパンをよく食べているのも印象的でした。 メロンパンを食べているカットはいくつかあるのですが、1~2日間くらいでメロンパンのシーンをまとめて撮りました。その日はメロンパンしか食べてないんじゃないかといった感覚がありました。 ――メロンパンは当分食べなくても大丈夫? そんなことはないです。メロンパンのシーンを撮っている時は端っこばかり食べていたので、真ん中までたどりつけていなくて(笑)。今メロンパンを出していただけたら美味しくいただけます。 ――ちなみに豊嶋さんの好きな食べ物は? 私はご飯派でお米が好きです。 ――そういえばコンビニではおにぎりをよく購入されると聞きました。 そうなんです。特におにぎりの「たまごかけご飯風」が好きです。私が好きなコンビニのおにぎりがリニューアルされて、おかか入りになってしまって。それも美味しいのですが、私はシンプルな方が好きなので、また発売してほしいなと思っています。 ■豊嶋花がときめいたこととは? ――髙橋優斗さんと共演されてみていかがでした? 素の髙橋さんと林太郎はキャラとして異なる部分が多いのですが、その切り替えがすごいなと思いました。撮影の合間はふざけていたりするんですけど、本番で演技モードになるとしっかり林太郎になるんです。『ヒルナンデス!』(日本テレビ)などに出演したとき、そのすごさをより実感しました。 ――本作のおもしろいところに、“ときめく”ことでうみの余命が増えていきますが、豊嶋さんが最近ときめいたことはありますか。 うみの幼少期役を演じた池村碧彩ちゃんにときめきました。幼い頃のうみ役なので、私と一緒になるシーンはないのですが、撮影の合間などで一緒になる機会があって、いつもすごくかわいくて。初めて会った時にたくさんお話しをすることができたので、2 回目からはハイタッチで「イエーイ」みたいな感じで(笑)。私になついてくれて、本当に可愛くて癒されました。 ――ちなみに人生で一番ときめいた、グッときたことは? ときめきとは少し違うかもしれないのですが、去年の文化祭でダンスを踊ったときのことです。終わった後にみんなから「花、良かったよ」と言ってもらえた時は、すごく嬉しくて泣きそうになりました。 ――ダンスは得意なんですね? 3歳から中学生ぐらいまでダンスを習っていて、そこから独学でK-POPのダンスを練習していました。去年の文化祭で踊ってみて、ダンスをやっていて本当によかったなと思いました。 ――最後に豊嶋さんが思うこの作品の見どころは? この作品のキャッチコピーになっている“もだキュン”というのは、あまり聞くことがない新しいフレーズだと思います。わかりやすいところでは、シリアスなテーマなのにコメディ要素があったり、キュンキュンシーンがあるところです。また、キュンキュンするだけじゃない、ただのラブコメではないというところもこの作品のポイントです。悶えるほどキュンキュンする部分、シリアスで考えさせられる部分、そして涙を誘うシーンなど、感情を揺さぶる要素がたくさん詰め込まれています。幸せに向かって2人が奮闘する姿がなんとも愛おしい作品になっているので、毎週楽しみに観ていただけたら嬉しいです。 (おわり)