マッツ・ミケルセンが「愛を耕すひと」脚本に意見した理由は?愛する作品を例に説明
映画「愛を耕すひと」で主演を務めたマッツ・ミケルセンのコメントが到着。あわせて場面写真も解禁された。 【画像】貴族の称号を得ようと開拓に挑むルドヴィ・ケーレン(演:マッツ・ミケルセン) 本作の舞台は18世紀のデンマーク。退役軍人のルドヴィ・ケーレンが貴族の称号を懸け、荒野の開拓に名乗りを上げることで物語は展開していく。自然の脅威や有力者フレデリック・デ・シンケルの非道な仕打ちに抗う中、使用人や少女との出会いで心に変化が芽生えるさまが映し出される。ミケルセンがルドヴィに扮し、アマンダ・コリン、シモン・ベンネビヤーグも共演した。 序盤では、目的のために手段を選ばない冷徹な一面を見せるルドヴィ。当初の脚本ではもう少し現代の観客が共感しやすいように書かれていたものの、ミケルセンはそれに反対したという。「僕が人生でもっとも愛する映画の1つに、『タクシードライバー』があります。若い頃あの映画を観て、僕は衝撃を受けました。好感を持てなかった主人公に共感できたと思ったら、また嫌だと感じたりしたのです。映画館を出て僕は、今観た主人公はまさにリアルだと感じました。現実の世界には、ああいう人たちがたくさんいます。あの映画は、あの主人公だからこそ面白いのだと」と説明し、ルドヴィについて「貴族が嫌いなのに、自らその身分を得ようと必死になります。まさに、その矛盾した感情にこそ彼の人間性が表れていると思いました」と述べた。 またミケルセンは「いつも演じる役と自分の共通点を探そうとするんです。僕がそっくりそのまま反映されるというわけではなく部分的に、ですが」「彼はかなり頑固な性格ですが、僕の友人たちはそんな頑固なところが僕に似ていると言うかもしれませんね」とも語る。 史実にもとづいたイダ・ジェッセンの小説を原作とする「愛を耕すひと」は、2月14日に東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」でミケルセンとタッグを組んだニコライ・アーセルが監督を務め、「ライダーズ・オブ・ジャスティス」のアナス・トーマス・イェンセンがアーセルとともに脚本を執筆した。 (c)2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB