元宝塚女優・有沙瞳が激白 男性がいる舞台ってどうなんだろう?「松竹新喜劇 新春お年玉公演」に出演
元宝塚歌劇団・娘役で女優の有沙瞳が「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」(2025年1月2~8日、京都四條南座)でコメディー作品に初挑戦する。宝塚歌劇団を退団して1年半。今回の公演にかける意気込みと現在の心境について話を聞いた。 今回の公演はAプロとBプロの2部制で行われる。有沙は、Aプロ公演でシェークスピアの名作「夏の夜の夢」をアレンジした「春の夢 嗚呼!恋は勘違い」で夏の夜の夢でのヘレナ役にあたる呉服問屋の娘・お花役を演じ、Bプロでは淡路島の温泉宿を舞台にした「淡路島 温泉町値上がり中」で戸田ルナ演じる初代の妹・次代(つぐよ)を演じる。 有沙は「三重県出身で宝塚(歌劇団)に在団してたんですけど、卒業して東京に住んでいると関西を離れるのが寂しくなって」と話した上で「宝塚には組替えというのがあって、雪組では和物(の公演)が多い組だったんです。私は着物とかが好きで星組になって和物の作品があまりなくて、そこが寂しかった」と今回の公演を引き受けた理由を明かした。 来年130周年を迎える松竹の舞台に立つことにプレッシャーを感じるという。 「伝統があるって本当にすばらしいこと。宝塚でも思いましたけど、今までの諸先輩方が大事に育ててきた思いやそこに対する愛が受け継がれているから今まで続いてきている。そしてたくさんのお客さまがあってこそ成り立ってきたことだと思うので感謝の気持ちはありますし、身が引き締まる思い」と意気込んだ。 宝塚歌劇団の演者は女性ばかりだったが、同公演では男性の俳優と舞台に立つ。「男性がいる舞台って、どうなんだろうってところが一番違ったんですけど、私は飛び込んで行けるのではないかと思ってます」と萎縮するつもりはない。 退団後、環境が変わりカラにこもっていた時期もあったが、元宝塚歌劇団・星組トップスターの紅ゆずるに救われたという。「さゆみさん(紅の愛称)のお人柄に支えていただいたんです」と感謝した。 最後に「いろいろなことに挑戦してみたい。宝塚の着飾った有沙瞳が好きで応援してくださっていた方もきっといらっしゃると思う」としながらも「卒業して1年たって、今も応援してくださっているファンの方や、ミュージカルで見つけてくださる方もいて『こういうのもいいね。見たい』って思ってもらえたらいいな。みなさんと肩を組むくらいの近い存在になりたい」と目を輝かせた。 ☆ありさ・ひとみ 8月4日生まれ。三重県鈴鹿市出身。2010年に宝塚音楽学校に入学し、12年に宝塚歌劇団98期生として入団。雪組に配属され、14年には「一夢庵風流記 前田慶次」で、新人公演初ヒロインを務めた。16年に星組へ組替え。「るろうに剣心」「ANOTHER WORLD」など出演作多数。23年8月に同劇団を退団後、舞台やライブコンサートなどを行う。好きな食べ物「あんこ」、鈴鹿銘菓「大はら木」(おはらぎ)。
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