【渡辺満里奈が語る夫婦関係】夫婦にはもちろん色々ある。だからこそ面倒でも対話することが何よりも大事
育児や家事、仕事などで時間に追われる毎日。さらに追い討ちをかけるのがホルモンバランスの変化や更年期などによる心身の乱れ。子どもは言うことを聞かないし、天気が悪いと体調を崩すし、SNSからはなんだか不穏なニュースが流れてくる……。残念ながらオトナの女性にとって「不機嫌」にならざるを得ないことが世の中には溢れています。 【写真をもっと見る】50代・渡辺満里奈が眼鏡をかけて編み物をする姿 デビュー当時からずっと変わらないハッピーな雰囲気を纏い、タレントとして幅広くテレビやラジオで活躍中の渡辺満里奈さん。2005年にお笑い芸人の名倉潤さん(ネプチューン)と結婚。健やかに育った息子さんと娘さんは現在ともにティーンエージャーに。家事に仕事にと充実しつつも、忙しい毎日を送りながら、常に笑顔で幸せオーラで輝いて……。 そんなハッピーなイメージの満里奈さんも、50代に突入。実は私たちと同じで「不機嫌」だった!? オトナになるのは、誰もが初めてのこと。肉体的にも精神的にも初めて訪れる変化に不安を感じる女性たちにそっと寄り添い、一緒に闘ってくれる満里奈さんのエッセイ! 今回のテーマは「夫婦関係」について。 今年、結婚19年となるネプチューンの名倉潤さんとはおしどり夫婦で有名。夫の突然の休養など大きな出来事を経験しながらも、良好な夫婦関係を保っていけるその秘訣とは?
夫婦関係と不機嫌
1月から放送していたドラマに、ネプチューン・原田泰造さんが主演しているというので見始めた『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』。ドラマを見始めたはいいけど、その後はフェイドアウト……ということも少なくない中、このドラマには大いにハマりました。 昭和的な価値観のまま歳を重ね、今や家族や会社の部下たちに疎まれる主人公・沖田誠が、不登校で性自認もまだ曖昧な息子の友だちを師として、自身を取りまく多様な価値観と向き合い、アップデートする努力を描いたドラマでした。主人公はまさに50代という私と同じ世代の父親。自分の価値観でなんでも決めつけて、子どもたちに煙たがられる夫を見て「昔はあんな風じゃなかったのよ、お父さん」と言う妻。わかりみが深すぎる!と膝を打った人も多かったのではないかと密かに思っていました。 アップデート。そう、世の中は毎日変化しています。以前は大丈夫だった発言や振る舞いも、今では「アウト!」ということがたくさんあります。 「こんなこともダメなのか」 「なんでもかんでもダメなんて言われたら何もできなくなるよ」 などと思っているそこのあなた。これまで長く苦しんできた人、言えずに悲しい思いをしてきた人たちが大勢いるからこその変化です。あなたにではなく、他者に優しいコミュニケーションの方法はいくらでもあります。なぜそれがアウトなのか立ち止まって考えたそのとき! アップデートのチャンスです。 ママ友からもちらほらと夫の不満(不機嫌の種)を聞くことがあります。子育てに積極的に参加してこなかったことや、何か仕事を始めようかと思ったときに「きみに何ができるの?」と悪びれもせずに言い放つ夫のこと。また、みんながいる前で妻の容姿を面白おかしく貶める人もいます。きっと結婚したころにはそんな言い方や接し方をしなかったはずなのに、長い時間を共にしてそばにいるのが当たり前になりすぎてしまうのか、言い合うことも面倒になってしまうのか。夫婦間のことは他人にはわかりませんが、リスペクトがない言葉は面白おかしく言ったとてまったく笑えませんよ。