玖村将史(C)K-1

　7月7日（日）東京・国立代々木競技場第二体育館大会で開催される格闘技イベント『K-1 WORLD MAX』では、K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメントが行われ、開幕戦で玖村将史（25=K-1ジム五反田チームキングス）がアントニオ・オルデン（スペイン）と対戦する。 　玖村の試合前インタビューが主催者を通じて届き、「自信しかないですね。今回は倒しに行こうかなと思ってます」と話し、金子晃大へのリベンジとトーナメント優勝にも意気込みを語った。 【動画】玖村と金子、3度目の大激闘！ 　トーナメントは8人制で日本人4人と外国人4人の編成。7月に1回戦、9月29日（日）に準決勝と決勝戦という形だ。日本人選手は玖村の他に、K-1スーパー・バンタム級（-55kg）王者・金子晃大（27=K-1ジム自由が丘/FROG GYM）、Krushスーパー・バンタム級（-55kg）王者・璃明武（23＝K-1ジム総本部チームペガサス）、初代Krushフライ級（-51kg）王者・大久保琉唯（19＝K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER）が参戦。ライバルの金子とは反対側で、当たるとすれば決勝戦となる。 　玖村は、昨年3月にRISE・鈴木真彦から勝利。9月は金子の持つK-1スーパー・バンタム級王座への挑戦するも、延長で判定負け。今年3月にルカ・チェケッティから判定勝ちを収め、世界一を狙う。 　対するスペインのオルデンは、7つのタイトルを持つベルトコレクターで、17年4月にK-1 WORLD GP第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント一回戦に参戦し、武居由樹と対戦するも、慣れないルールだったためか、ヒジ打ちの反則をしてしまうなどいいところなく敗北。23年10月には『ONE Friday Fights 36』でポンシリ・スージーバミーキアオから判定勝ちを収め、K-1へのリベンジとともに世界トップを目指す。 　インタビューで玖村は「まず金子選手にリベンジできる機会がこんなに早く来ると思わなかったので、そこはめっちゃ気合い入ってます。K-1のチャンピオンが一番で、いまその一番は金子選手なんで。K-1最強っていう称号と金子選手にリベンジできるっていう、どっちも優勝したら叶えられると思っているんでワクワクしてますね」と既に金子に照準を合わせ、気合十分の様子。 　対戦するオルデンの印象を「身長が大きくて、ムエタイスタイルのサウスポーで上手く戦ってくる選手かなっていうイメージですね。前回の相手もサウスポーだったので、その感覚がずっと残ったまま、今回もサウスポーで決まったから続けていいイメージで対策できています」とし、「距離を取ってミドルでポイントとか取ってくるタイプで、たまにハイキックとかも蹴ってくるため、そういう1発は気をつけないとなと思ってます。左の蹴りの殺傷能力は高いと思うので、そこは気を付けたいなと思ってます」と左の蹴りを警戒するとした。 　その上で「スピードは間違いなくレベルの差は圧倒的にあると思います。自信しかないですね。今回はもう倒したいなっていう。今回は倒しに行こうかなと思ってます」とスピードが決定的に違うと話し、余裕のKO宣言。「自分のレベルが上がっている、成長してるのを体感できますし、何よりも今回の試合に対する思い入れが全然違うというか、いつも以上に気合い入ってるんで。今回は倒して日本人の強さを見せたいなと思ってます」と力説した。 　改めて、決勝は金子で間違いないか問われると「はい。もう間違いないです。決勝で金子選手にリベンジして、今回は絶対に優勝します」と断言。勝ったら、2勝2敗となるが「そうしたら55kgのタイトルを懸けて、もう一回やりますよ」と5度目の対決も視野に入れてるようだ。 　璃明武については「全く興味が湧かないです」、大久保は「まだこれからの選手なので、ここで潰しちゃってもいいのかなみたいな。当たったからには、もう全力で倒しに行くんで。やっちゃっていいのかなっていう感じですね」と相手にしていない様子。 　また、前回の金子戦は延長ラウンドにもつれる激闘となった。あのさらに上があるのかとの質問には「逆に真面目に戦いすぎたというか勝負をしすぎで、全力真っ向勝負で勝とうみたいなスタイルになってしまいました。自分のスタイルではなかったなって思いましたね。自分のスタイルじゃないところで、勝ちたいっていうのがあって、付き合っちゃって向こうのペースで勝ちたいっていうのがあって。そこで戦っちゃったなっていうのが敗因の一つかなと思ってます。同じ戦いは絶対しないです」と決勝で金子との戦いが実現した際は全く違う展開になるとした。 　まずは7月の開幕戦、当然油断はできない相手だが玖村がどんなパフォーマンスを見せてくれるか注目だ。