英国王、がん治療で医療従事者に感謝 Xマス恒例メッセージ
Michael Holden Sachin Ravikumar [ロンドン 25日 ロイター] - チャールズ英国王は25日、クリスマス恒例のメッセージ動画を公表した。自身とキャサリン皇太子妃が今年、がん治療を受けたことを念頭に、医師や看護師に感謝を述べた。世界各地での紛争にも触れ、紛争下に生きる人々に思いを寄せた。 国王とキャサリン皇太子妃は今年、それぞれがんを公表した。王室関係者は先週、国王の治療は順調に進んでいると明らかにした。 国王は「私たちは皆、人生のある段階で、精神的であれ肉体的であれ、何らかの苦しみを経験する」と述べ、「今年、病気の不安や心配の中で私や家族を支え、私たちが必要としていた強さ、ケア、快適さを与えてくれた医師や看護師たちに心から感謝する」と述べた。 7月にイングランド北部でのイベントで3人の少女が殺害された事件を受け、主にモスクや移民などを標的にした暴動が起きたことに触れ、「文化や民族、信仰の多様性は強さであり、弱さではない」と強調した。 世界各地で続く紛争にも触れ、「中東や中央ヨーロッパ、アフリカなどで、日々、命と生活を脅かされている人々のことを考えずにはいられない」と思いを寄せた。 英君主のクリスマスメッセージは、国王の曽祖父、ジョージ5世が1932年にラジオを通じて始めた。今年は、以前は病院だった場所にあるロンドンの礼拝堂で収録された。