「食べていないのに太る」そんな人は、今すぐココを見直して!健康診断で管理栄養士が出会った、やせない原因と改善方法とは?
原因その3
3食規則正しい時間に食事をとっていて間食もしないけれど太る、というケースもありました。 その場合、「食べるものが偏っている」ことが多かったです。 1日の中で野菜の摂取量が少なかったり、油を使った料理の頻度が多くないのか確認してみましょう。 野菜は食物繊維やビタミンを多く含み、適量をとることで食事の満腹感を高めたり糖や脂質の吸収を抑えたりして、食べたものを効率よくエネルギーに変えて消費するのに役立ちます。 そのため野菜が不足した食事を続けていると、満腹になるまで時間がかかって食べ過ぎてしまったり、食後にお腹が空きやすくなることに。 また、うまくエネルギーに変えることができず、脂肪として体に蓄えられやすくなることにも……。
野菜を増やすコツ
1日に必要な野菜の量は350g以上、野菜料理を5皿以上とるのが理想とされています。 サラダなどの生野菜の場合、食べたつもりでも一度にあまり量をとれません。 蒸したり炒めたりするなどの方法で加熱すれば、多くとりやすくなりますよ。 もしも、「準備や調理の手間が面倒で野菜がとりづらい」というのであれば、冷凍野菜を利用してみては? 冷凍のほうれん草などは、解凍してポン酢とかつお節をかけるだけでも立派な1品に仕上がります。 ミックスベジタブルは、カレー、ポタージュ、炒め物などに加えて温めれば、彩りもよく料理の食べごたえをアップ! なお、味噌汁などの汁物に、野菜、きのこ、海藻を何種類か加えて具だくさんにすれば、野菜料理(副菜)として数えることができるのでおすすめです。
油を減らすコツ
油を使った料理は、揚げ物だけではありません。炒め物にも、油が使われています。 また、ノンオイルという表記以外のドレッシング、マヨネーズ、バター、マーガリン、肉や魚の脂身などにも油が。 これらの油(脂質)は、ある程度は体の機能を維持するために必要ですが、1日の摂取カロリーの20~30%が目安。 生活活動レベルが普通の女性の場合、40~60gほどに相当します。 上述した油を含む食材をよく食べているのであれば、あっという間にオーバーしてしまい、量を食べていないのに太りやすいという結果に……。 それらの食べる頻度を減らすのはもちろん、脂質がカットされている商品を選んだり、油を使わなくて済む蒸したりゆでたりする調理法を増やすと役立ちますよ。 また、洋食は油を使うことが多いため、ごはんを主食とした和食の料理を増やすようにしてみては?
食事や間食の内容に加えて、食べる順番も意識すると◎
最後に、食べる順番についても触れておきますね。 食事は、野菜料理からよく噛んで食べ始めること!(かぼちゃやれんこんのようにでんぷんが多いものを除く) 先に食物繊維から胃に入れると、その後の糖や脂質の吸収を抑えてくれることが期待できるのです。 普段の食生活を振り返り、ぜひ今日から改善してみてくださいね! ■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。 編集/サンキュ!編集部 ※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
サンキュ!編集部